【※みなし残業】固定残業代はやめとけと言われる理由。やばい体験談あり

人生の悩み

みなし残業(固定残業代)って、残業してもしなくても最初から給料に含まれていることから、メリットある制度だと言われています。

企業・従業員どちらにも都合のいい仕組みなので採用している企業は多く、今アナタが勤務している会社でも導入されていることでしょう。

しかし固定残業代の制度はメリットがあると言われている一方で

「みなし残業はヤバい・やめとけ」

このように言われることも多いため、本当にメリットある制度なのか「残業の多さ」「給料の安さ」に悩んでいるアナタは疑問を感じていることでしょう。

今回の記事では

「みなし残業がヤバいと言われる理由」の解説から、筆者が実際に目の当たりにしたヤバい体験談を掲載しています。

最後までこの記事を読むことで

アナタの現状を把握し、客観的な視点で周りの人達と比較することができます。

「適正な会社」で働いているのか「ヤバい会社」にいるのかを判断できるようになりますので参考にしてください。

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そもそも固定残業代(みなし残業)とは

みなし残業とは、実際に働いた労働時間とは関係なく一定時間の残業をしたものとして、基本給に固定残業代を含めておく制度。

外回りをする営業職や、勤務地が本社ではなく派遣先で働く従業員は、働いている時間を会社が把握しにくくなります。

このような場合、実際に1日8時間を超えて働いていたとしても、していなくても「毎月〇〇時間働いていたものとする」と固定残業代として給料を支払う仕組みなので

会社側にとっても、従業員側にとっても都合の良い制度と言えるでしょう。

みなし残業の会社側のメリット

みなし残業は会社によって定める時間が異なりますが枠内であれば、残業代が一律になることから残業代の計算が楽になるため、人件費のコスト削減や従業員の負担を減らすことが可能。

また残業しても、しなくても給料が変わらないことから、時間内に仕事を終わらせようと従業員は業務を効率的に行うようになります。

みなし残業の従業員側のメリット

給料に20時間のみなし残業代が含まれていた場合に、従業員からすれば残業時間が少なければ少ないほど得をする仕組みなので

残業時間が少ない人ほどメリットの大きい制度と言えます。

効率良く働くためにどうすればいいのか、考えて行動することにやり甲斐を感じる場合も多く、「楽しい」「頑張ろう」と前向きな気持ちになりやすいメリットも挙げられます。

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みなし残業がヤバいと言われる理由

みなし残業は、従業員・企業ともにメリットがある制度だとお分かり頂けたと思いますが、相反して

「みなし残業はヤバい!」

実はこのように感じている方も多い制度。

何故みなし残業はヤバいと言われる事があるのか理由を解説していきます。

□みなし残業がヤバいと言われる理由

  • みなし残業時間が多すぎる
  • 超過分が支払われない事例も
  • みなし残業抜きの基本給は適正?

みなし残業時間が多すぎる

みなし残業の上限は法律で定められていないため、50時間でも100時間でも企業は設定できてしまいます。

しかし現実適用には100時間も設定している企業は有り得ないレベルなので、見極める基準としては45時間と認識しておきましょう。

この45時間とは、36協定で定められたみなし残業の上限となり、実際に判例でも基準にされている数値です。

みなし残業時間が45時間以上ある企業は、要注意だと判断してください

ちなみに月間で60時間以上もの残業をすると「かなりキツい」と感じ、80時間以上は「過労死ライン」とも言われています。

みなし残業が多すぎる場合は終わってる会社の特徴にも当てはまりますので要注意でしょう。

【※参考:終わってる会社の特徴

超過分が支払われない事例も

みなし残業が設定されている企業は、残業時間を把握するための管理が曖昧だったり、従業員は超過分があってもどのように伝えればいいのか分からない。

このように

「みなし残業代の超過分は支払わない!」

と企業が未払いをする事例だけでなく

「超過分の申請方法や貰い方」

を企業が伝えてない、従業員も知らない。

このようにヤバい環境になる可能性も考えられます。

みなし残業抜きの基本給は適正?

みなし残業について学校の授業で習うことは普通ありませんので、「みなし残業」を知らずに入社・転職してしまった方はいらっしゃることでしょう。

みなし残業代は基本給にプラスされる仕組みになることから「基本給23万+みなし残業代2万=合計25万」このような計算になります。

良くある事例として

全く同じ業種・仕事内容なのに、ある企業では「みなし残業なし」で基本給が20万円、他の企業では「みなし残業40時間込」で給料21万円。

残業時間が全くなければ確かに後者の方がメリットはありますが、実際に平均して10時間以上残業しているなら前者の方が貰える給料は高くなります。

さらに言及すると

「みなし残業なし」で基本給が30万円、他の企業では「みなし残業40時間込」で給料31万円。

先程の参考例より給料が10万アップしただけのように見えますが、もしも基本給30万円の前者が10時間残業した場合に支給額はいくらになると思いますか?

答えは約32~33万円

20時間残業した場合は34万円~35万円。

30時間残業した場合は36万円~37万円。

40時間残業した場合は38万円~39万円。

給料が高かったとしても、みなし残業が含まれているのであれば基本給が適正なのかは必ず確認するようにしてください。

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固定残業代がある携帯販売員の実体験

筆者は携帯販売員として8年間も働いた経験があり、様々なスタッフさんから会社の給与形態や待遇の違いを現場で感じてきました。

自分自身は派遣会社の契約社員として、年収500万円という普通なら有り得ない高待遇で働き続けた特例中の特例なんですが

周りの人達は「派遣会社の正社員・契約社員」として、もしくは「携帯会社から直雇用された契約社員」として年収250万円~350万円ほどで働いている方がほとんど。

8年間も勤務していれば、どこの会社がこれくらいで、あっちの会社はあれくらいでと給料相場が分かっちゃう訳ですが

一番驚きだったのは固定残業代(みなし残業)を含めた、ある企業に勤務している人達が最も給料が低かったということ。

それでは驚きの実態を詳しく見ていきましょう。

固定残業代が無い携帯販売員の方が得をしていた

携帯販売員の求人で固定残業代(みなし残業)が設定されているのは珍しいので、ほとんどの会社のスタッフさんは契約手続きなどで残業になっても

「残業代が出るから大丈夫!」

このように残業になるのを喜ぶかのような返答する人は多いんです。

しかし、みなし残業がある企業に勤務されている方は心境が異なります。

「また今日も残業か、、」

「早く帰らせて、、」

同じ職場で同じ仕事をしているにも関わらず、所属する派遣会社が異なるだけで大きな心境の違いだと分かります。

一番おどろいたことは

固定残業代がある企業の方は給料が18万円~23万円ほどが相場だったのに対し、他の企業に所属している人達の相場は20万円~27万円だったこと。※残業代含まず

ということはボーナスがとびっきり高いのだろうと解釈しましたが、聞く限り0.5ヶ月分も無さそうでした。

同じ仕事でも所属する会社が異なるだけで、こんなにも給料が変わるのかと衝撃を受けたことを今でも覚えています。

みなし残業をヤバいと感じた瞬間

携帯販売員はノルマを設定されるのが当たり前の仕事なんですが、みなし残業を本当にヤバいと感じた瞬間は

「件数が取れていないスタッフへの居残り研修」

を目の当たりにした時でした。

携帯販売員は残業をする機会が少ない仕事なので、みなし残業が20時間と設定されていれば、かなり得した気分になれます。

※先述した企業だと給料が安すぎるのでそもそも全く得していませんが…

しかし企業からすれば、みなし残業時間は超えなければ好きに従業員を使っていいと勘違いする場面も多く

筆者が目の当たりにした「売り場を退勤した後の居残り研修」は、スタッフが可哀想すぎて本当に心が痛みました。

ノルマが未達という芳しくない状況は事実なので仕方ありませんが、退勤後に携帯ショップから派遣会社の本社まで行かされて居残りで研修。

マジで話を聞いた時はヤバいと感じました。

【※関連記事:携帯ショップ店員はやめた方がいいの?

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固定残業代がある会社は周りと比較すべし!

固定残業代が設定されている会社に転職しようとしている、もしくはすでに勤務している状態なら同じ業界内で他の会社と比較するようにしてみましょう。

転職前に周りと比較するのは難しいため、様々な求人に目を通すか、企業の口コミをチェックすることがオススメ。

すでに勤務している状況なら、同じような働き方をしている他の会社の人をSNSなどで探してみるといいでしょう。

確認すべき比較項目は下記にまとめています。

  • 基本給がおかしいならやめとけ!
  • 明らかに周りより残業が多いならやめとけ!

基本給がおかしいならやめとけ!

みなし残業抜きの基本給は適正?」でも解説しましたが、高い給料に魅力を感じていたとしても、基本給が適正なのかを確認することは非常に重要。

アナタが給料を高いと感じていても、そもそも働いている業界自体の給料が高い可能性もあります。

みなし残業40時間を含めて「給料が35万円」と記載されていれば、かなり魅力的な求人に見えるものの

同じ職種でもう少し探したら、みなし残業を含まず「給料が40万円」の会社が複数あったとなれば、誰しもが前者の会社がおかしいと気づくことでしょう。

明らかに周りより残業が多いならやめとけ!

みなし残業が設定されていることにより、当たり前のように残業をしている。

仕事は終わっているのに周りの人達が帰らないから自分も帰りにくい。

このような職場にいるなら要注意ですし、業種によっては今の時代でもこれが普通の働き方となります。

アナタが今このような環境にいるなら

他社で同じ業界の人達や、同じような働き方をしている方々と比較して、残業するのが当たり前の世界なのかを確認する必要があるでしょう。

「職種 平均残業時間」

「企業名 平均残業時間」

このようインターネット検索を行い、周りの平均残業時間とアナタの環境を比べてみてください。

まとめ

固定残業代(みなし残業)は本来、従業員・企業ともにメリットがある制度として作られていますが、この便利な制度を私たちは学校で学ぶことはありません。

「従業員が固定残業代について知らない」ということを逆手にとり、仕組みを悪用する企業も存在しますので、のような環境で働き続けないためにも、転職してしまわないためにも知識を身につけて自分自身を守れるようにしてください。

今回の記事では、筆者が携帯販売員の仕事で目の当たりにした「みなし残業のヤバい体験談」を記載しています。

あれ、このような経験したことあるな?

記事を読んでドキッとした方は、危険な会社に勤務している状況かもしれませんので、1度客観的な視点を持ち、アナタの周りと比較してみることをオススメします。以上

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