携帯の通信費を安くするため「格安SIM」に変えてみたいけど、電波が繋がりにくかったり、安いのには何か理由があるのでは?
このような不安により、大手キャリアの契約から変更できずに踏みとどまっているユーザーさんは多いことでしょう。
そもそもの大前提として「格安SIMを選ばずとも」
携帯電話の通信費は2019年以降、国をあげて値下げが行われましたので最適なプランを選ぶことで安くすることは可能です。
それでも格安SIMについて詳しく知りたい方に向けて「格安SIMのデメリット」をまとめましたので参考にしてみてください。
格安SIMのデメリット5選!
格安SIMの契約にはどのようなデメリットがあるのか確認してみましょう。
デメリットを理解しておけば、契約後に後悔することを防止できます。
□格安SIMのデメリット5つ
- 通信環境が大手キャリアより不安定
- 対応できる実店舗が少ない
- 支払いがクレジットカードのみの場合も
- 初期設定「APN設定」が大変
- 端末が動作対応してるか確認が必要
通信環境が大手キャリアより不安定
格安SIMは大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の通信網を借りてサービス提供しているため、通信品質が大手キャリアより劣ります。
電波が繋がるエリアは共通となりますが
- 通信を利用する際の優先度が異なる
- 使える周波数帯が限られる
- 通信の最大速度が制限される
上記3点は大手キャリアと異なるポイントになるでしょう。
通信速度の低下と、通常なら何十本と使える周波数帯が何本かに限らてしまいますので、大手キャリアで利用するよりも繋がりが不安定になるのは致し方ありません。
対応できる実店舗が少ない
格安SIMの通信費が安いのは実店舗を持たなかったり、人件費にコストを掛けていないのが主な理由です。
携帯電話についてや、料金プランに関して疎い場合は実店舗でスマホ販売員と相談しながら契約手続きを行うのが望ましいのですが、格安SIM事業者で実店舗対応を実現するのは難しいでしょう。
機種選定→料金プラン選び→契約手続き→初期設定
これら全てのプロセスを自己完結できる人なら、格安SIMを選んで困りませんが、自信が無いという方は契約後に後悔する可能性があります。
支払いがクレジットカードのみの場合も
通信費の支払いをクレジットカード払いではなく、銀行口座から引き落としにしているユーザーさんは多いのではないかと思います。
場合によっては請求書が届いて、コンビニなどで支払いをする窓口払いを設定している方もいらっしゃるかもしれませんね。
格安SIM事業者によっては支払い方法が「クレジットカード」しか選べない場合が多く、クレジットカードを持っていないならそもそも契約出来ない可能性もあります。
クレジットカードは使いたくない、作りたくない。
このように考えているなら格安SIM事業者によっては大きなデメリットになるはずです。
初期設定「APN設定」が大変
格安SIMで契約したSIMカードはスマートフォンに挿入するだけで通信が繋がる訳ではありません。
APN設定という電波が繋がるための設定を行わなければ「電話」や「データ通信」を利用できないので必ず必要な作業となります。
オンラインで契約まで頑張ったのに、SIMカードが届いたら次はAPN設定…携帯に疎い方からすれば相当なストレスになることでしょう。
端末が動作対応してるか確認が必要
大手キャリアでスマートフォンを購入する場合は当たり前ながら、携帯ショップで動作対応しているスマートフォンを購入して契約手続きまで行います。
格安SIMを契約する際は、ご自身が今まで使用していたスマートフォン、もしくはご自身で新しく準備したスマートフォンにSIMカードを挿入して利用することが一般的でしょう。
その為、利用予定の端末が契約する格安SIMで使えるのか事前に「動作対応可否」を確認しておく必要がある訳です。
格安SIMでもスマートフォンをセット販売している事業者もありますので、SIMと端末を一緒に契約するなら気にすることはありません。
UQモバイルとワイモバイルは格安SIMではありません!
大手キャリアの料金プランは、毎月のデータ容量を無制限で使いたい人が安くなる仕組みとなっており、それ以外のユーザー(20GBで足りる)は「UQモバイル」「ワイモバイル」のサブブランドがオススメです。
通信費も格安SIMに匹敵するほどの安さを実現しており、通信網に関しては大手キャリアの回線を借りるのではなく「共通して利用するため」同じ品質での通信が可能。
難しい格安SIMの契約とは異なり、auショップやソフトバンクショップの実店舗で契約が出来ますので安心して手続きを進めれる安心感もあります。
□UQ・ワイモバの魅力
- 8割以上のユーザーはUQ・ワイモバで十分
- 格安SIMに匹敵する料金プラン
- au・ソフトバンク同様の通信網
- 実店舗で手続きが可能
8割以上のユーザーはUQ・ワイモバで十分
UQとワイモバイルでは3つのデータ容量をベースに料金プランを提供しています。
データ容量は3GB・15GB・25GBの3種類となっており、8割以上のスマホユーザーは十分満足できる料金プランと言えるでしょう。
実際に2020年2月に行われた総務省の調査によると、59.2%ものユーザーが3GB以下でデータ量が足りるとされており、さらに20GB以下でグラフ分布を確認すると9割近くのユーザーが収まっていることも分かります。
総務省
2020年の資料になりますので、ユーザーのデータ消費が増加したと考察しても、8割ほどは25GBもデータ量があれば十分ということになります。
格安SIMに匹敵する料金プラン
UQモバイルとワイモバイルの料金プランは格安SIMに匹敵する金額でサービス提供を行っています。
□UQモバイル料金プラン
□ワイモバイル料金プラン
参考としてOCNモバイルとBIGLOBEモバイルを比較してみましょう。
□OCNモバイルとの比較
□BIGLOBEモバイルとの比較
au・ソフトバンク同様の通信網
格安SIM事業者は大手3キャリアの通信網を借りることでサービス提供を行っています。
大手キャリアから電波を借りるという事は、速度に制限が掛けられていたり、利用出来る周波数帯が制限されていたり、通信が混雑している時には優先度が低くなるなどのデメリットが生じます。
サブブランドとしてサービス提供しているUQモバイルとワイモバイルに関しては、通信網を借りているのではなく「共通して利用」していますので
UQモバイルユーザーは、auユーザーと同等に。
ワイモバイルユーザーは、ソフトバンクユーザーと同等に回線を使用することが可能になります。
実店舗で手続きが可能
格安SIMはオンラインでの申し込みしか受け付けていない事業者が多く、実店舗で申し込める会社でも店舗が非常に限られてしまいます。
強いて言うなら「OCNモバイルONE」はドコモのエコノミーMVNOというサービスにより、ドコモショップで契約が出来ますので高評価ポイントでしょう。
UQモバイルとワイモバイルに関しては、実店舗で申し込める点でもメリットがあり「UQモバイルならauショップ」「ワイモバイルならソフトバンクショップ」で契約手続きを行うことができます。
契約後のアフターサポートもauショップ・ソフトバンクショップで受けられますので、格安SIMのように契約したあと不安になることもありません。
格安SIMを選ぶべきユーザー
8割以上のユーザーはUQ・ワイモバイルを選ぶことで、十分満足できるとおわかり頂けたかと思いますが、そんな中でも「格安SIMを選ぶべき」事例も考えられるので下記にて解説しておきます。
□格安SIMを選ぶべきユーザー
- UQ・ワイモバよりも更に料金を抑えたい
- 格安SIM独自のサービスを利用したい
- オンライン手続きで全て完結できる
UQ・ワイモバよりも更に料金を抑えたい
UQ・ワイモバイルは大手キャリアの料金プランよりも、大幅に通信費を削減することができます。
とくに「家族割」や「ネット割」「でんき割」などを組み合わせれば、格安SIMに匹敵する料金設定と解説してきました。
しかし格安SIMによっては更に安く利用できる事業者もあるため、「とにかく料金を抑えたい」このように考えるユーザーは、格安SIMを選ぶべきと言えるでしょう。
例えばイオンモバイルは0.5GBプランを803円/月、日本通信SIMに関しては1GBプランを290円/月で提供しています。
とにかく安さを求めるなら格安SIMを選ぶべきだと言えます。
格安SIM独自のサービスを利用したい
格安SIMを選ぶ理由として安さだけでなく、事業者による独自サービスも魅力の一つとなります。
例えば
y-umobileではU-NEXTの料金込みで格安プランを楽しめたり、NUROmobileのNEOプランでは一部のSNSをカウントフリーで利用でにたりと【安さ+独自サービス】を組み合わせて提供していることも。
リンクスメイトのSIMはなんと、様々なゲームと連携してユーザーに特典を付与しています。
日常的に活用しているコンテンツが格安SIMと提携することで、選ぶべき理由になる事例もありますので覚えておくといいでしょう。
オンライン手続きで全て完結できる
携帯ショップで手続きする1番のメリットはスマホ販売が「契約手続き~初期設定」までを全て行ってくれること。
逆に言うとオンラインにて手続きを自己完結できる方や、初期設定まで出来る自身があるなら、安さを追求できる格安SIMがオススメとなります。
店舗まで足を運ぶ手間が省けるだけでなく、好きなタイミングで手続きも可能。
携帯ショップ店員に余計なオプションを提案されたり、気まづい雰囲気を味わうこともなくなることでしょう。
格安SIMを契約するにあたっての注意点
格安SIMを契約するなら注意事項を知る必要があります。
事前に知識を付けておくことにより、手続き中や手続き後に困ることを防止できるでしょう。
□格安SIMを契約するにあたっての注意点
- 端末のSIMロック解除は出来ているか
- キャリアのメールアドレスを利用していないか
- APN設定の仕組みや設定手順を理解しているか
端末のSIMロック解除は出来ているか
大手キャリアで購入したスマートフォンは、その事業者のSIMカードしか利用出来ないように「SIMロック」が掛けられた状態で販売がされています。
SIMロックが掛かっている状態だと、格安SIMを契約してもSIMカードが反応しませんので「SIMロック解除」という手続きを大手キャリアにて事前に行わなければなりません。
2022年以降に大手キャリアから発売されているモデルに関しては「SIMフリー端末」として販売がされていますので、SIMロック解除は気にしなくていいでしょう。
キャリアのメールアドレスを利用していないか
ドコモ・au・ソフトバンクでは「キャリアメール」を無料で提供しています。
格安SIMでキャリアメールを提供している事業者は少なく、メールサービスがあったとしても有料オプションの場合がほとんど。
キャリアメールをメインで使用しているユーザーさんは「Gmail」や「iCloudメール」のようなフリーメールアドレスへの変更が望ましくなります。
2021年12月以降は大手キャリアのメールアドレスを月額330円(ソフトバンクは年間3,300円)で格安SIMへと持ち運びが出来るようになりましたが、有料サービスとなりますので注意点として覚えて置く必要があるでしょう。
APN設定の仕組みや設定手順を理解しているか
格安SIMは契約するだけでスマートフォンが使えるようになる訳ではありません。
契約後にSIMカードが郵送で自宅へと届きますので、届いてからが実際に通信回線の切り替えを行う大事な工程となります。
SIMカードを挿入するだけでは通信ができませんので「APN設定」が必要。
またスマートフォンを同時に購入した場合は「スマホの初期設定」もやり方を理解していなければ、スマホを使えなくなってしまいますので気をつけるようにしてください。
まとめ
格安SIMは通信費を安くできるイメージが強いため、大手キャリアの高い支払いから格安SIMに切り替えたいと考える方は多くいらっしゃるはずです。
しかし、格安SIMを契約するには必ずデメリットを理解する必要があり、デメリットを知らずに契約してしまうと契約後に後悔してしまう可能性も考えられます。
格安SIMのデメリットは主に5つあり
- 通信環境が大手キャリアより不安定
- 対応できる実店舗が少ない
- 支払いがクレジットカードのみの場合も
- 初期設定「APN設定」が大変
- 端末が動作対応してるか確認が必要
とくに問題と感じる項目が無ければ前向きに格安SIMを検討して問題ないでしょう。
大手キャリアより通信費を安くしたいだけなら8以上のユーザーさんが【UQモバイル】【ワイモバイル】で満足できます。
無理して格安SIMを選ぶ必要はありませんので覚えておくようにしてください。以上
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