仕事が出来ない人を見ているとイライラしてしまったり、怒ったりしてしまいますよね。
このような心理になるアナタはビジネスにおいて能力が高く、他の人達よりも仕事が出来てしまう優秀な一面を持ち合わせているかもしれません。
また、自分だけでなく周りの人達にも興味を持っており「成長して欲しい!」との思いが人一倍強いとも言えるでしょう。
だからと言って
「仕事ができない人に優しく出来ない」
このワードを言われて思い当たる節があるなら、アナタの行動によって「退職者」を出したり、「パワハラ」の加害者になってしまう可能性があります。
後悔してからだと遅いので、この記事をキッカケに根本的な考え方を見直すようにしてください。
仕事ができない人に優しくできない心理
仕事ができない人に優しく出来ない心理は「見ていてイライラする・ムカつく」という理由だけでなく、「仕事が出来ない人のためを思って優しく出来ない」という2つの心理が影響しています。
アナタがどちらの理由で優しく出来ないのかを知るために、もう少し詳しく見ていきましょう。
□仕事ができない人に優しくできない心理
- これぐらい出来て当たり前と考えている
- 怒れば成長すると勘違いしている
- 自分自身への負担が増えるから
これぐらい出来て当たり前と考えている
他人の行動を見ていて「イライラ」してしまう理由は、アナタの考える基準と比較しているからです。
これぐらい出来て当たり前。
出来ないのはサボっているから。
このような固定概念により、アナタの基準を満たせていない人間は「仕事が出来ない」と判断してしまい、腹が立ったり、怒ってしまったりする訳なんですね。
仕事の働き方に対して「~べき」と決めつけてしまっているなら、固定概念を捨てて世の中には様々な人がいるとの理解から始める必要があるでしょう。
怒れば成長すると勘違いしている
人にものを教える立場の人間からすると「厳しく指導」するのか「優しく教える」のか人によってタイプが分かれることでしょう。
どちらが正解という訳でもありませんが
過去の経験から「怒った方が相手は成長する」と考えている人は、仕事が出来ない人に対して厳しく接する特徴があります。
時代の変化はどんどん進んでおり、最近では褒められて成長する人の方が増えてきている傾向があります。
怒られるとパワハラだと声を上げたり、仕事を辞めてしまう人も珍しくありませんので、説教や喝が指導の一貫と考えている方は、これから要注意でしょう。
自分自身への負担が増えるから
現場を管理している管理職の方や、指示出しをしてるリーダー役、新人教育をする教育係など、このようなポジションで仕事をしているなら「仕事ができない人が職場にいると自分自身の負担が増える」ことにも繋がります。
そのため自分の仕事が増えたり、責任を負いたくないことから、仕事ができない人に対してイライラして怒ってしまうことも。
部下のミスは上司の責任。
業績悪化は管理者の責任。
会社の責任を負う人からすれば、仕事ができない人に優しくできないのも頷けますが、対応の方法は考えていかないといけませんね。
すでに仕事が出来ない部下を見切るか悩んでいるなら以下の記事にて「仕事の出来ない部下を見切る基準」をまとめていますので参考にするといいでょう。
仕事ができない人に優しく接する方法
仕事出来ない人に対して何故か怒ってしまうなら、イライラして怒ってしまうことが無くなるように、仕事が出来ない人に優しく接する方法を学びましょう。
知識を身につけて優しく接することが出来るようになれば、アナタのせいで退職者を出したり、パワハラ上司と勘違いされるリスクを無くせます。
優しく接しながら部下を成長させれるようにもなるかもしれませんので是非とも参考にしてください。
□仕事ができない人に優しく接する方法
- 上手く出来ないことが普通と考える
- 根気強い指導と実演を意識する
- アンガーマネジメントを学ぶ
上手く出来ないことが普通と考える
先ずは「これぐらい出来て当たり前」という仕事に対する固定概念を無くすようにしてください。
仕事は上手く出来ないのが普通のことで、上手く出来る人の方が珍しいでしょう。
もしもアナタが当たり前のように仕事をこなせているのであれば、アナタが優秀だからだと自負するようにしてください。
だからといって、仕事が出来ない人を見下すことはせずに「どうすれば自分のように仕事が出来るようになるのか」を当事者と一緒に考えるよう意識を改善してみましょう。
褒めて成長させることを目標にする
相手のことを思って「厳しく接する」「怒って指導する」このように考えている人は多く感じますが、これは果たして正しい接し方と言えるでしょうか。
人間は怒られて成長するという考え方だけでなく、「褒めて」成長するという考え方もあり、どちらの方法がビジネス面において効果的か難しい問題となりますが
少なくとも「怒って指導する方法」と「褒めて伸ばす方法」で両者が同じ結果をもたらすなら「褒めて」成長させる方が、お互いストレスを感じることはないでしょう。
優しく出来ないではなく、優しく接する方法で仕事を出来るようにさせる事がアナタの使命と言えるかもしれませんね。
根気強い指導と実演を意識する
一度教えたからと教育せずに放置したり、やり方が分からないと悩んでいる相手に対して冷たく対応するのは、教える側のレベルが低い証拠。
仕事が出来ない人が問題なのではなく、教える立場の人間に問題があるでしょう。
仕事は座学研修で教えるだけでなく、実演してお手本を見せることも大切です。
仕事を教えてもらえない立場の社員からしても、教えてもらえない環境にイライラしたり、不満を抱えていますので必ず改善するように意識してください。
アンガーマネジメントを学ぶ
仕事が出来ない人に対して優しくしようと思っても「イライラしたり」「腹が立つ」ことから我慢できない時もあるでしょう。
このような場合は、怒りの感情をコントロールする技術となる「アンガーマネジメント」の知識を身につけておくと役に立つかもしれません。
怒りの感情を無くすことは出来ませんが、イライラしている自分自身を落ち着かせれるようになるため、結果的に仕事が出来ない人に優しく接する事が出来るようになるはずです。
仕事ができない人に優しく出来なかったら…
仕事が出来ないからと部下や同僚に、ムカついてしまったり、腹が立って怒鳴ったりしてしまうと何がいけないのでしょうか。
よくある事例をまとめていますので、同じ過ちを犯してしまわないよう必ず目を通すようにしてください。
□仕事ができない人に優しく出来なかったら…
- アナタのせいで退職してしまい人手不足に
- 怒る行為により職場の雰囲気が悪くなる
- パワハラ上司と勘違いされてしまう
アナタのせいで退職してしまい人手不足に
仕事が出来ない人は自分自身でもどうしたらいいのか悩んでいることが多いのため、追い討ちを掛けるように「説教」や「居残り残業」などを仕掛ければストレスが爆発する可能性もあります。
常に厳しく接するのは良いことかもしれませんが、相手のモチベーションを伺いながら程よい緊張感の中で仕事に取り組めるよう促すことが管理者には求められるでしょう。
怒れば仕事が出来るようになる。
厳しくすれば頑張ってくれる。
このような考えは今の時代に合っておらず、アナタの指導方法によっては退職者を続出させてしまうかもしれませんので気をつけるようにしてください。
怒る行為により職場の雰囲気が悪くなる
怒ったり声を荒らげる行為は対象者となる仕事が出来ない人だけでなく、周囲でその現場を見ている職場の人たちにも嫌な思いをさせることになり得ます。
また怒られてるよ、可哀想に。
あんなに怒鳴るなんて怖すぎる。
直ぐに怒る人がいると職場の雰囲気はピリつきやすくなりますし、もしかしたら次は自分が怒られるかもとビクビクしながら働く人も出てきます。
雰囲気の悪い職場はコミュニケーションを取る回数が少なくなり、仕事のミスも多発するリスクが生じます。
パワハラ上司と勘違いされてしまう
パワハラと聞いたら暴力を振るったり、大量の仕事を押し付けるイメージがあるかもしれませんが
今となっては「過度な圧力」「残業の強要」「業務外での説教」このような行為は全てパワハラになってしまう可能性があります。
情熱的でパッションのある人ほど、仕事が出来ない人に成長して欲しい!と、熱く・過激に気持ちを伝える傾向がありますので
思いやりからだったとしても、行き過ぎた行為は相手からパワハラと受け取られてしまうかもしれません。
周囲からパワハラ上司と勘違いされてしまわないように、優しく褒めながら仕事が出来ない人を成長させるようにこれからは心掛けてみてください。
まとめ
仕事ができない人に対して優しくできないと、アナタが原因で退職者を続出させてしまったり、パワハラ上司と思われてしまう可能性も考えられます。
純粋にイライラしたり、腹が立って優しく出来ないこともあれば、相手のことを思いやり成長して欲しいと考えて「説教」や「居残り」など厳しく接していることもあるでしょう。
しかし、説教をされている当事者からすれば、仕事が出来ないから「パワハラを受けている」「残業を強要されている」と受け取ってしまうこともあります。
スパルタ指導・アメとムチ・悪役に徹する、このようにあえて厳しくするよりも、シンプルに「優しく接する」「出来たら褒める」今の時代はこれだけで良いのかもしれません。
どちらにしても、仕事ができない人を見てイライラするから怒鳴る・仕事が遅いから長時間残業を強要する。
このような行為は絶対にNGなので、間違ってもしてしまわないように気をつけてください。以上
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