仕事に対してモチベーション高く取り組むため、効率的に働くため、成長を促すためにも「目標」を決めてビジネスに臨む姿勢はとても重要です。
そのため多くの企業では従業員に対して「目標設定」を決めるよう指示する方針が一般的。
従業員の立場からすれば「目標なんて思いつかない」「いったい何を目指せばいいの?」と、いきなり目標を決めなさい。など言われても困ってしまうことでしょう。
今回の記事では、良い目標が思いつかないアナタに向けて「仕事の目標が思いつかない時に意識すべきこと」「業種別で目標の例文」をまとめました。
是非とも参考にしてみてください。
仕事の目標が思いつかない時に意識すべきこと
人生の夢や目標と異なり、仕事の目標は思いつきにくくて当たり前です。
人生の目標はアナタが小さい頃から考えていた事だったり、本気で成し遂げたいことなど、何のために達成したい目標なのか理由が明確になりやすい特徴があります。
相反して、仕事の目標が思いつかないのは、仕事に対してモチベーションがある訳ではなく「給料が貰えるから」働いているだけ。
このような背景があるからでしょう。
目標を設定するためには、「何のために働いているのか」「仕事に対するモチベーション」を意識する必要があります。
以下に詳しくまとめていますので参考にしてください。
□仕事の目標が思いつかない時に意識すべきこと
- 自分の役割を再度認識する
- 定量と定性の双方から目標を考える
- モチベーションアップを優先させる
- 未来のなりたい自分を想像する
自分の役割を再度認識する
仕事の目標を立てるに当たり、会社でアナタはどのような存在なのか、職場でのポジション・求められている役割をしっかりと認識することは重要です。
自分自身の役割を1人で考えるのは難しいため、職場の上司やリーダーに相談して「求められている役割」「会社やチームが目指している方向性」「何を期待されているのか」などを聞くようにしてください。
今まで自分なりに考えていた役割と会社に求められていたギャップ(相違)に気づくことが出来たり、具体的に何を目的に働けばいいのかを明確化しやすくなるメリットがあるでしょう。
定量と定性の双方から目標を考える
目標を立てる時に陥りがちな問題は、目指すべきゴールが「曖昧」「あやふや」な内容になってしまうことです。
例えば
お客様への声掛けを徹底する
〇〇資格の勉強を頑張る
職場でのコミュニケーションをしっかりする
上記のような目標だと、目指すべき目的は明確になっていますが「達成するためのプロセスや実際の達成度」は結局のところ分かりません。
このような目標を「定性目標」と言い、アナタがどのようになりたいのか全体的なイメージを目標にした抽象的なものになります。
仕事の目標設定は「具体的」かつ「数値化」させることが重要でしょう。
具体的に数値化させた目標を「定量目標」と言うのですが、先程の参考例を定量目標にして言い換えると
お客様への声掛けを1日20回行う
〇〇資格の勉強を1日1時間行いアウトプットまで実施する
職場で社員1人と1日15分づつ会話の時間を設ける
定性目標から定量目標に考え直すことで、目標の基準が明確になり、業務を遂行した結果の達成度を一目で把握できるようになります。
モチベーションアップを優先させる
誰しもが「やる気のないこと」に対して目標を設定するのって憂鬱ですし、前向きな目標なんて考えれる訳ないですよね。
今の仕事に対してモチベーションが低いと感じているのであれば、目標設定の前に先ずは何故モチベーションが上がらないのか理由を明確にしてみましょう。
給料が安いから
毎日同じことの繰り返しだから
苦手・嫌いな業務内容を担当している
理由は様々だと思うのですが、自分自身でモチベーションの低い理由を確認できたのであれば、その問題を解決するためにはどうすればいいのかを考えてみることが重要です。
例えば「給料の安さ」が原因なのであれば、どうすれば給料をアップすることができるのか。「嫌いな業務を担当している」が原因なら、どうすればその業務から外れることができるのか。
このように問題点の解決にシフトして目標設定をしてみたり、日頃の行動を行うようにしてみてください。
モチベーション無くダラダラと働くのは、アナタの貴重な時間を無駄にしてしまうリスクしかありません。
今の職場でモチベーションアップがどうしても難しいようなら、早期的に他の職種へと転職してモチベーション高く働ける環境に移動することをオススメします。
未来のなりたい自分を想像する
将来性の無い仕事、今の職場で働き続けた未来像に期待出来ない。
今の環境で働き続けた「将来の自分」を上手く想像出来ていない場合や、そもそも自分自身がどうなって行きたいのか将来のビジョンを描いていない人は目標設定でどうしても悩んでしまいます。
今の会社でアナタはどうなりたいのか、今の会社内に限らずとも、どのような働き方をしていきたいのか、プライベートではどのような生活を送っていきたいのか。などなど
業務内容だけに縛られることなく、アナタ一個人として「今後どうなりたいのか」未来像を考えてみることが、結果として仕事での目標を明確にするヒントとなります。
例文を見れば仕事の目標が思いつかないも解決!
職場におけるアナタの役割が明確になり、何のために働くのかモチベーションもアップ出来たら、仕事の目標は多少なりとも思いつきやすくなるかと思います。
しかし、それでも今日の今日で「目標を考えろ!」と言われても「前例や参考例」が頭の中に知識としてない人にとっては、具体的な案が出てこずに難しいと感じるのは仕方ありません。
業種別に具体的な「仕事の目標例文」を以下に記載しておくので、ご自身の仕事と照らし合わせながら目標設定の参考にしてみてください。
ちなみに何事もモノマネして始めることによって、自分なりにアレンジしたり、モノマネの延長線上に本当の目標が見えてくるようにもなります。
□例文を見れば仕事の目標が思いつかないも解決!
- 営業職
- 事務職
- 人事職
- SE・プログラマー
- 製造業
営業職
営業職は業績や成果を数値化しやすいため仕事の目標設定は比較的しやすい職種となります。
例文
□アポイント数を先月より10件増やして、成約率を5%アップさせる。
□一件に対する所要時間が1時間掛かっているため、成約率を落とすことなく50分で商談が終わるようにする。
事務職
事務職は業務内容を定量的にしにくい職種となりますが、出来るだけ定性的ではなく定量的(数値化)になるよう意識して目標を考えるようにしてくみてください。
例文
□業務を効率化して残業時間を5時間以内に収める。
□経費の計算ミスを0にする
人事職
人事職は、自らの能力で企業の業績に貢献していると感じにくいポジションになるため目標設定は難しい職種になるかもしれません。
職場で働く従業員の満足度向上や、効率的かつ効果的な人員と采配に注目すると目標設定がしやすくなります。
例文
□社員一人一人と1日、10分以上のコミュニケーションを取る。
□職場で問題となっている人間関係を改善し、今期の離職者を0人にする。
SE・プログラマー
SE・プログラマーのようなIT業界は、日々新しい技術が導入されめまぐるしい進化を遂げているため目標設定はしやすい一方で、考える事が多すぎて何を目標にするかを悩んでしまうことでしょう。
例文
□〇月の試験に合格するため毎日1時間の勉強時間を確保する
□担当するシステムを納期3日前までにプログラム設計~単体テストまで自力で完遂する。
製造業
製造業で目標設定をする場合は「生産性」に注目することがオススメです。また、製品の品質向上や作業の安全性についても製造業では注目したいポイントになるでしょう。
例文
□作業の工程を見直し、2ヶ月以内に生産性を5%アップさせる。
知っておくと便利な「SMART法」
仕事の目標設定で意識すべきことは前項にて具体的に解説しましたが、追加して目標設定で知っておくと便利な手法に「SMART法」がありますのでご紹介しておきます。
「SMART法」は5つの要素を考えながら目標設定を行う法則となり、仕事に対する取り組みの意識向上、目標の達成率アップにも期待ができるため多くの企業で取り入れられています。
以下にて5つの要素を詳しく解説していきます。
□SMART法5つの要素
- Specific(明確性)
- Measurable(計量性)
- Achievable(達成可能)
- Relevant(関連性)
- Time-related(期限)
Specific(明確性)
Specificとは「明確」「具体的」を意味します。
目標設定は明確かつ具体的であるほど設定する意味があり、達成率も向上するとされています。
自分自身の視点だけでなく、誰がどう見ても分かるような明確で具体的な目標設定をすることがポイントになるでしょう。
Measurable(計量性)
Measurableとは、計量性を意味しており目標設定で意識すべきポイントの「定性」「定量」でも解説したように目標を数値で表すことを指します。
目標の内容に数値を組み込むことにより、目標に対する進捗度や達成度を把握できるようになるメリットがあげられるでしょう。
Achievable(達成可能)
Achievableとは、目標が「達成可能」であることを意味します。
目標は夢ではありませんので「現実的に達成できる」程度の目標設定を意識するのが理想的でしょう。
実現できる目標だからこそモチベーション高くチャレンジすることが可能になり、自身の成長にも繋がります。
だからと言って簡単に達成できる目標を設定するのは逆効果。自身の最大パフォーマンスから1.1倍~1.2倍の数値で目標を設定することがオススメになるでしょう。
Relevant(関連性)
Relevantとは「関連性」を意味しており、設定する目標が自身の役割や将来性に関連しているか、企業の目的に関連しているかを意識するポイントになります。
仕事の目標を設定しているのに、プライベートに関する目標や、お金持ちになりたいみたいな目標を設定されても、本人のモチベーションアップには繋がるかもしれませんが企業のために働くという観点からは余りにも掛け離れてしまいます。
業務に関する内容、今の会社でどうなっていきたいのかに注目しながら仕事の目標は考える必要があるでしょう。
Time-related(期限)
Time-relatedとは、目標をいつまでに達成させるのか「期限」を決めることを意味します。
目標を定めても、いつまでに終わらせるのか期限を明確にしていなければ、何となくで業務に取り組みダラダラと時間を過ごしてしまう可能性が高くなります。
1ヶ月・1週間と期限を明確にしておくことにより、計画的に業務を遂行する意識が芽生え、業務の効率化、生産性の向上、集中力の向上に繋がることでしょう。
目標が思いつかない仕事って続ける必要ある?
ここまで、「仕事の目標設定で意識すべきこと」や「職種ごとの目標例文」を解説しましたが、最終的に仕事の目標を明確に設定する事は出来たでしょうか?
定性ではなく、定量を意識した目標設定。
SMART法の5要素を考慮した目標設定。
これらが意識できれば、それなりにモチベーション高く働ける目標設定になるはずです。
ここまで読んだにも関わらず「目標が思いつかない」そんなアナタ。
そもそも、目標が思いつかない仕事って続ける必要ありますか?
アナタが本当にやりたい事って何なのでしょうか。
今のまま目的も目標もなく人生過ごして何の意味があるのでしょう。
この記事を機に「本当にやりたい事」を真剣に考えてみてください。やりたい事が無くても、「興味があること」や「好きなこと」があれば、それを仕事にするだけでアナタの人生は激変するはずです。
いきなり転職しましょう!なんて言いませんので、今の仕事を続けながら少しづつでもいいので「目標が思いつかない今の人生」から抜け出せるよう自分を見つめ直すようにしてみましょう。
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