携帯販売員は携帯ショップだけでなく、家電量販店やイオンの様な商業施設でも働く可能性があるのをご存知でしょうか?
求人の募集内容に「家電量販店での〜」という記載がある場合は、家電量販店内にある携帯ショップに勤めるという意味になります。
「携帯ショップ」で働くのか、「家電量販店」で働くのかにより
同じ携帯販売員なのに行う業務内容は大きく異なりますので、仕事に対する「キツさ」も変わってきます。
今回は「携帯ショップと家電量販店はどっちがきついのか?」をテーマに記事をまとめましたので転職の参考にしてください。
ちなみに結論としては双方に異なる「きつい所・楽な所」があることから、「どっちがきついかは人による。」となります。
携帯ショップと家電量販店の違いとは?
携帯ショップと家電量販店内にある携帯ショップ(※以降は家電量販店と記載)の違いは
- 対応できる業務内容の違い
- 携帯電話以外の商品取り扱い
- 携帯会社の取り扱い数
この3つが主になります。
完結にまとめると、携帯ショップは「全ての受付業務ができ、自社の携帯サービス、自社の販売員だけで働く職場」
家電量販店は「受付可能な業務は限られており、携帯以外にも家電製品の販売、他社の携帯スタッフと働く職場」
このような違いをあげれるでしょう。
さらに詳しく違いを解説します。
対応できる業務内容に違いがある
家電量販店は、携帯の購入に関する手続きはできますが「名義変更・修理受付・解約休止・料金収納」などの業務に関しては受付する事ができません。
携帯ショップは、家電量販店で受付出来なかった業務も全て対応する事ができます。
携帯ショップなので当たり前と言うべきです、言い方を変えれば携帯ショップより家電量販店は行う受付業務数が少ないことから楽という結果にも繋がるでしょう。
携帯電話以外の商品取り扱い
携帯ショップは
「ドコモならドコモのサービスのみ」
「楽天なら楽天モバイルのみ」
と言ったように自社のサービスしか取り扱いを行いませんので、他社のサービスや携帯電話に関連する物以外は販売をする機会はありません。
家電量販店になると、当たり前ですが携帯以外にも冷蔵庫や洗濯機など家電製品が販売されていますので状況によっては案内する機会もあるでしょう。
基本的に携帯コーナーと家電コーナーはエリアが区切られているので、家電の販売までする事は滅多にありませんが、商品の場所を聞かれる事があったり
特別販売員やベテラン勢になると家電コーナーで自ら家電販売を行い、件数獲得に勤めることもあります。
家電の知識を身につけたり、量販店の社員ともコミュニケーションを取ったりする必要があるため、家電販売までする事を考慮すれば携帯ショップの方が楽だと言えるかもしれません。
携帯会社の取り扱い数
携帯ショップは
「auならauの販売員」
と言ったように自社の携帯販売員しか店舗に在籍していません。
家電量販店になると
「ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル・UQモバイル・ワイモバイル」
このように有名どころの携帯会社は、専任スタッフがほぼほぼ在籍しており、携帯販売員だけで50名以上のスタッフが働いている量販店も。
携帯ショップは番号札を発券し待ってもらうスタイルが一般的ですが、家電量販店は自らキャッチしなければ他社スタッフにお客様を取られてしまう環境となります。
働くならどっちがきつい?
携帯ショップと家電量販店の違いを解説しましたが、同じ携帯販売員なのに「きつい」環境で働きたくありませんよね。
給料が同じなら誰しも楽な仕事を選びたいはず。
筆者が携帯販売員として働いた経験からすると、どちらがきついと優劣を付けるのは難しく、きついと感じる店舗は人によって異なります。
それぞれ「きつい所・楽な所」をまとめましたので、あなたの性格と照らし合わせながら読んでみてください。
携帯ショップのきつい所
携帯ショップのきつい所は
- クレーム対応が多い
- 副商材に関してもノルマが高い
- 息抜きできるスペースが狭い
このような項目が挙げられます。
携帯で困ったら、とにかく携帯ショップに行けば解決するだろう、と考えるのは当たり前のことですがショップで働く販売員からすれば非常に迷惑な話。
LINEサービスやデパートの会員アプリなど全く関係ない内容まで、なんでも解決できると勘違いされている場所が、携帯ショップと言えるでしょう。
クレーム対応が多い
携帯ショップは家電量販店に比べるとクレーム対応する機会が増えます。
理由はシンプルで「携帯専門のショップ」になるからで、お客様からすれば問題発生時に携帯ショップへと問い合わせするのは自然なことでしょう。
問題なのは
「携帯ショップで解決できない事もあるので電話サポートに誘導する場合」
「携帯に関することならなんでも出来ると勘違いされている場合」
「別店舗で契約した案件も来店する可能性が高い」
このような理由から、理不尽にもクレームへと発展してしまうリスクがあること。
携帯ショップは携帯購入以外の問い合わせ母数が圧倒的に多いため、対応を間違えてクレームに発展してしまわないよう気をつける必要があります。
副商材に関してもノルマが高い
携帯電話を契約する際に
「オプションが無料なので加入してください」
「通信費の支払いは自社クレジットカードとまとめた方が良いですよ」
このような説明は誰しも聞いた事があるでしょう。
携帯ショップは、自社利用中のお客様が多く来店されますので「他社からの乗り換えより、携帯以外の副商材」がノルマの主軸となるようです。
副商材を提案すること自体にストレスを感じる方も多いようなので、つまりは「きつい」ポイントになることでしょう。
息抜きできるスペースが狭い
家電量販店は売り場スペースが広いため、ウロウロと歩き回ることで、嫌なことがあっても、暇を持て余していても息抜きする事ができます。
携帯ショップは接客カウンターの正面がスマホ売り場、カウンター裏は店長の事務作業場、狭い休憩室と息抜き出来るスペースがほとんどありません。
休憩時間は店舗外で過ごせる事が一般的ですが、それ以外は上司とお客様に挟まれたカウンター内で稼働することになるでしょう。
携帯ショップの楽な所
携帯ショップの楽な所は競合他社が同じ店舗内にいないことです。
家電量販店になると、お客様が1名来店されただけで異なる携帯会社のスタッフが3~5名一気に取り合いをするほど過酷な環境。
また自社サービスの知識を身につけておくだけで仕事は成り立ちますので、他社の料金プランを勉強したり・家電製品の知識を身につける必要もありません。
体力的な面にもメリットがあり、携帯ショップは基本的に座り作業になりますので1日中立ちっぱなしで足が痛くなるなんてことはないでしょう。
家電量販店のきつい所
家電量販店のきつい所は
- 家電量販店社員との連携
- 基本的にずっと立ち作業
- 競合他社により手が抜けない
- 家電製品販売まですることも
このような項目が挙げられます。
家電量販店の中に携帯ショップを併設してもらっている下手のスタンスになる事から、量販店社員と良好なコミュニケーションを取ることが快適に働くポイント。
携帯販売員として問題がなくとも、家電量販店で働く販売員として問題があると指摘されれば出禁(入店禁止)を命じられることもあります。
家電量販店社員との連携
携帯販売員に新人~ベテランというレベルがあるように、家電量販店のスタッフにも「新人・主任・店長」とランクがあります。
快適に働くため携帯コーナーを担当する社員とコミュニケーションを図る事は重要なんですが、担当する社員によって「優しい・厳しい・冷たい」と対応が大きく異なるでしょう。
特に売り場を管理する主任クラスの社員が気難しい方であれば、それだけで「きつい」仕事に感じるかもしれません。
基本的にずっと立ち作業
家電量販店で販売員が座れるタイミングはカウンターでお客様と商談をする場合のみ。
携帯ショップとは異なり、携帯関連で問い合わせに来る客様はほとんどいませんので、基本的には立ちっぱなしになります。
店舗によっては「ハイカウンター」を採用している事もあり、この環境だと販売員は1日中座れないので覚悟しておく必要があるでしょう。
競合他社により手が抜けない
携帯ショップだと番号札を発券し、お客様に受付時間まで待ってもらう事ができますが、家電量販店だと競合他社のスタッフにお客様を取られてしまいますので、気を抜いている暇はありません。
「他社に取られてもいいんじゃない?」
と考える方もいるかもしれませんが、量販店では他社との件数差もチェックされることがあり「ノルマ未達時や敗北時」は上司に詰められちゃいます。
ノルマ達成も大切ですが、同じ環境にいるライバル(他社)に負けない事も重要なポイントになるでしょう。
家電製品販売まですることも
家電量販店に勤務したからと言って、携帯販売員が家電製品を販売することは基本的に無いです。
しかし例外的に家電製品を売らなければいけない状況になる事はあるので理解しておきましょう。
1つ目は販売員の人数が多すぎて携帯コーナーから追い出される場合。
2つ目は社員に販売までするよう依頼され研修まで行った場合。
家電量販店の楽な所
家電量販店の楽な所は、理不尽なクレーム対応をする事が極端に少ない事です。
また携帯の購入手続きしか基本的に受付出来ないことから、購入以外の問い合わせに関しては
「携帯ショップにてお願いします。」
「電話サポートの方にお願いします。」
と正当な理由の元お客様に帰って頂くことができます。
また携帯ショップに比べれば暇な時間が多く、1日中何もすること無くウロウロ歩き回って過ごす日もあるほど。
「暇すぎてきつい」
「時間を潰すのがつらい」
このように普通では考えられないですが、暇を持て余してつらいと感じるほど、楽な一面も店舗によっては有り得ます。
携帯ショップに向いている人
携帯ショップに向いている人は
- 言われた事を淡々とこなせる人
- 同じ環境でじっとしてられる人
- お客様と仲良くなろうと思える人
- 事務作業が得意な人
- クレーム対応に自信がある人
解約・料金収納・名義変更といったように、事務的な手続きが多い携帯ショップは来店したお客様の要望を淡々とスピーディにこなす事が求められます。
ノルマに関係ない手続きばかりになると、自然と冷たい接客になりがちですが、お客様にとって有意義な時間となるよう心掛けるのも大切なポイント。
またクレーム対応を自ら快く引き受けてくれる人はいないでしょうが、処理するのはお手の物と感じている方は間違いなく携帯ショップに向いているでしょう。
家電量販店に向いてる人
家電量販店に向いてる人は
- 家電販売を経験した事がある人
- 立ちっぱなしが苦じゃない人
- 大きな声で挨拶ができる人
- 人を見極める自信がある人
- 世渡り上手な人
今もっとも求められている家電量販店で働く携帯販売員は、家電製品を売れる人材です。
携帯について全く知識がなくても、家電製品について詳しければそれだけで重宝されるでしょう。
基本的に家電量販店は「明るく元気に」というイメージが昔から強いため、性格が暗い人は長く続かない、店長から出禁をくらうという傾向があります。
自社スタッフ以外にも、他社の携帯スタッフや量販店社員ともコミュニケーションをとる必要がありますので、お喋りが上手・世渡り上手な人に向いてる職場となるでしょう。
求人に店舗の記載があるかチェック!
「携帯ショップと家電量販店の違い」を詳しくまとめましたが、あなたが働くならどちらの環境が向いてそうでしたか?
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