なんの前触れもなく社員から「何日を持って辞めます!」なんて言われても会社からすれば本当に困ってしまいますよね。
本当に会社を辞める人は
次のステップへとスムーズに進むため「引き止め」られないように「余計な詮索」をされないよう会社に相談することなく、ひっそりと退職を計画する傾向にあります。
黙って辞めてしまうのは一体なぜなのか代表的な理由をまとめましたので参考にしてください。
辞める人は黙って辞める理由
会社を本当に辞めてしまう人が黙って辞めるのには明確な理由があります。
前もって黙っている人の主な退職理由を理解していれば、急に退職の意向を伝えられても冷静な対応が出来るようになるでしょう。
□辞める人は黙って辞める理由
- 面倒な引き止めに合いたくない
- 転職先がすでに決まっているため
- 上司と話し合う必要がないと考えている
- 退職後の余計な詮索をされたくない
面倒な引き止めに合いたくない
本当に会社を辞めようと考えている人は「引き止め」られるのを面倒と感じるため、周囲に相談すること無く絶対に引き止められない理由を考えて退職に臨みます。
心の底から辞める気がない人は真逆の心理で、引き止めて欲しい感情から「こんな会社辞めてやろうかな」「自分がいなくなったら困るだろうなぁ」と、周囲に愚痴を漏らしたり、自身の存在をアピールする傾向に。
退職の意思を伝える直前まで、周囲には黙ったままなので正直なところ辞めたいと感じているのに気づくのは難しいでしょう。
転職先がすでに決まっているため
前項の「引き止めに合いたくない」と若干内容が被りますが、すでに転職先が決まっている場合は、今の会社をスムーズに退職して早急に転職先へと入社したいことから、余計な事を言って退職日が伸びてしまわないよう黙って辞めることが多くなります。
転職先が決まってしまっているなら、退職の意思を覆すのは皆無に等しいため潔く諦めるしかないでしょう。
上司と話し合う必要がないと考えている
会社に対して将来性の無さや、尊敬出来る上司がいない場合は職場環境を見限って退職を検討するようになることから、黙って辞める人は「上司と話し合うだけ無駄」だと考えがちです。
退職の意向も直属の上司をすッ飛ばして人事担当や管理職の人間に直接言いに行ってしまう事例も珍しくありません。
退職後の余計な詮索をされたくない
周囲に辞める相談をすると「会社を辞めた後はどうするのか」という質問をされるのは目に見えています。
また、退職の意思を早く伝えすぎると辞めるという噂があっという間に社内へと広がり、いろんな人達から退職後のことを詮索されてしまうことでしょう。
辞める本人からすると退職の話題はストレスでしかありませんので、このような事態にならないよう直前まで黙って辞めてしまうわけです。
黙って辞めてしまう人の性格的特徴
辞める時にギリギリまで黙っているタイプの人は性格面に特徴があります。
アナタの職場に以下の項目に当てはまる社員がいるなら、突然に会社を退職してしまう可能性がありますので要注意でしょう。
□黙って辞めてしまう人の性格的特徴
- 全て一人で抱え込んでしまう
- コミュニケーションを取るのが苦手
- 計画的で慎重に行動するタイプ
全て一人で抱え込んでしまう
仕事で困った時や、悩みがある時に周囲へと相談したり質問をしないタイプの人は、退職時も黙って辞める傾向にあります。
自分の問題は自分自身で解決すべきと考えるため、全て一人で抱え込んでしまう特徴も。
アナタが日頃から
分からない事は聞いていいんだよ。
困った時は頼っていいからね。
このようなセリフばかり言っている社員がいるなら、その人は会社を辞めたいと感じた際に黙って辞める可能性があるので要注意です。
コミュニケーションを取るのが苦手
コミュニケーションを取るのが苦手な人は計画的に黙って辞めると言うよりも、会社を辞めたいのに中々言い出せず急に音信不通になってしまったり、LINEや電話1本でいきなり退職を切り出す傾向があります。
近年は退職代行サービスの普及により、本人の口から退職の意思を聞くこともなく即日で退社していく事例も多くなっています。
内気な人や、大人しい人が職場にいるなら悩み事や困り事がないか定期的にヒアリングするようにしてみましょう。
計画的で慎重に行動するタイプ
計画的に行動するタイプの人は、次の転職先が決まってから会社を辞める手順を踏みます。
転職先の入社日にある程度目星がついたタイミングで、退職届けを提出してくることでしょう。
また、会社から引き止めされないよう事前に業務の引き継ぎを終わらせていたり、退職の意向を伝えるのも上長のみと抜け目がありません。
優秀な人ほど計画的に行動してくるため、会社に残って欲しい人材となりますが引き止めるのは非常に難易度が高いです。
このタイプの人は、そもそも会社を辞めたいと思わせないことが重要になるでしょう。
黙って辞める人の特徴的な行動
黙って辞める人が本当に辞めてしまう時は、特徴的な行動が目立つようになります。
特徴的な行動が目に付いた時は、社員が辞めたいと言い出す前に直接話しを聞くようにしてみましょう。
理由次第では引き止めることができますし、退職の意思がまだ固まっていない状態なら尚更に話しやすくなります。
以下に特徴的な行動をまとめていますので参考にしてください。
□黙って辞める人の特徴的な行動
- やる気のなさが目立つようになる
- 欠勤や有給取得の回数が増える
- デスク周りを整理整頓しだす
- 急に付き合いが悪くなる
やる気のなさが目立つようになる
会社を辞めたいと考えるようになれば、仕事に対するモチベーションが下がるのは当たり前です。
やる気のない顔を見せるようになったり、業務のスピードが遅くなる、会議で意見を発さなくなる、プロジェクトのクオリティや質が明らかに悪いなどなど、やる気の無さは様々なシーンで現れるようになるでしょう。
この段階であれば、退職の意思がまだ固まっていない可能性が高いので、しっかり悩みを聞くことが出来れば辞めるのを防げるかもしれません。
欠勤や有給取得の回数が増える
職場環境のストレスによって仕事を辞めたいと感じている人は、体調不良による欠勤が目立つようになってきます。
またストレスがない場合でも、退職前に有給を使い切っておきたいとの考えから頻繁に有給を取得し始めるようになることも。
とにかく何かしらの理由をつけて、職場に来ない日が増え出したら会社を辞める特徴的な行動と考えて問題ありません。
デスク周りを整理整頓しだす
退職後に荷物を取りにきたり、辞めてから職場で荷物を整理するのって気まづいですよね。
退職後のことまでしっかりと考えている人は、事前にデスク周りや、その他の荷物を少しづつ整理していく特徴的な行動を取ります。
普段は散らかっている人ほど見分けが着きやすく、デスクがスッキリ綺麗になっていたら要注意と覚えておきましょう。
急に付き合いが悪くなる
仕事中のお昼ご飯や、仕事終わりの飲み会など今まで声を掛けたら来てくれていたのに、突然付き合いが悪くなった場合は会社を辞めようと考えている特徴的な行動と言えるでしょう。
例外として
彼氏彼女が出来たり、結婚した人、お子様を授かった場合、両親の介護、ペットを飼ったなどなど、プライベートの諸事情によって付き合いが悪くなることもあります。
仲のいい社員ならプライベートの話しも多少はするでしょうから、付き合いが悪くなる諸事情については日常会話で把握することは出来るでしょう。
今までと家庭環境が何も変わっていないのに、急に付き合いが悪くなった時は辞めてしまう前兆かもしれせん。
黙って辞める人が多い職場はヤバい!
退職する直前まで周囲に黙って働く人や、なんの前触れもなく急に飛んでしまう社員がいたら「ヤバい人」だなとか、「恩を仇で返す人」「常識がない人」など様々な考えが頭を過ぎると思います。
しかし、アナタの会社で黙って辞める人が多い場合は、黙って辞める人がヤバいのではなく、アナタの会社・職場の方がヤバいかもしれません。
ハラスメントが横行している環境にも関わらず、慣れによってハラスメント行動と気づけない。
優秀な社員の邪魔をしたり嫌がらせをする低能な社員が職場にいる。
古いしきたりや会社のルールその物がおかしいなどなど。
職場環境に慣れてしまっているため、現場では当たり前と感じていた事が周囲から見ればおかしい・ヤバい環境と化しているかもしれません。
参考として「終わってる会社の特徴」をまとめた記事を以下に掲載しておきますので、アナタの職場で当てはまっている項目がないかは確認しておくようにしましょう。
コメント