会社を辞めたいけど、怖くて上司に退職の意思を伝えられない。引き止められるのが目に見えてるからめんどくさい。
このような理由から「退職代行」に興味を持っている方は多いことでしょう。
しかし退職代行で本当に辞めれるの?と疑問を感じていたり「退職代行に頼るのは、人としてどうなんだろう?」と心の中で利用することに葛藤しているかもしれませんね。
今回の記事では「退職代行を使う人がクズと言われる理由」を率直に書かせていただき、そのうえで世間的に退職代行を利用する人が増えている現状についてまとめています。
是非とも参考にしてください。
退職代行を使う人がクズと言われる理由
自分の言葉で「退職します!」と伝えずに、退職代行に任せて職場を辞めていく人は企業から【クズ人間】として認識されているようです。
筆者からすれば退職代行を使う人は決してクズではありませんし、そもそも辞めたいと感じている人が退職代行を使わなければ辞められない会社の方がどうかしている!と言ってやりたいほど。
一応ですがクズと言われる理由を下記にまとめたので、記載した理由を認識した上でこれから退職代行を活用するのか判断するようにしてください。
□退職代行を使う人がクズと言われる理由
- 自分から伝えないのは卑怯・姑息と思われる
- 会社のことを考えていないと判断される
- 退職代行サービスの知名度が低いから
自分から伝えないのは卑怯・姑息と思われる
日本では物事から「逃げる行為」は人としての評価が下がる代表的な行動となります。
会社を退職すること自体を逃げる行為と判断する人もいらっしゃいますし、ましてや退職する意思表示として「辞めます」というのも伝えずに退職代行へと全て任せる考えは到底理解できないことも。
退職代行サービスが普及している事実や、需要が高まっている実態を考慮すれば「新しい時代の退職方法」として受け入れていかなければなりません。
義理や人情・筋を通すと言った言葉は確かに大切ですが、このような固定概念に執着してしまう人間が多い職場ほど辞めにくい環境が出来上がっています。
昔ながらの考えが硬い人は時代の変化に対応することができずに、卑怯・姑息と判断してしまい「退職代行を使うなんてクズだ!」と発言してしまう訳ですね。
会社のことを考えていないと判断される
退職代行に頼って辞めるなんて「会社のことを考えていない!自分勝手だ」と判断されてクズ扱いする人もいらっしゃいます。
このような発言をする会社こそ自分達の事・利益のことしか考えておらず、現場で一生懸命働いている従業員のことなんてまったく考えていません。
退職代行を頼るほど悩んでいたのか…
辞めたくなるほどの職場環境だったのか…
このように会社としての立ち振る舞いを見つめ直せる組織なら、アナタのことをクズだ!なんて言いませんし、そもそも退職代行に頼ることなく自分の意思で退職しますと伝えていた事でしょう。
クズと言う人ほどクズだと言うことが、この項目からは読み取れます。
退職代行サービスの知名度が低いから
退職代行サービスを使った辞め方が当たり前の社会になれば誰もアナタをクズだなんて言わなくなることでしょう。
もはや退職代行を使わずに自分の言葉で「辞めます!」と伝える退職の仕方は、会社に手間を取らせたり、嫌われる手法になるかもしれないのです。
いつの時代も先駆者は冷たい視線で見られてしまうもの。
アナタの人生はアナタ自身で決めるべきですし、今の会社がより良い人生を過ごす上で障害になっているのなら、どんな手段を使ってでも辞めるべきでしょう。
人からクズだ!と言われるよりも、あの時こうしとけば良かったと後悔する方が筆者は問題だと思います。
自分の人生を後悔しないための行動を心掛けるようにしてください。
退職代行を利用する人は増加傾向にあり
退職代行は2018年頃「EXIT」というサービスがメディア進出したことを皮切りに知名度が広まったとされています。
2023年となった今では退職代行サービスが100社以上あるものの、「EXIT」は今だに多くの退職希望者から選ばれているトップクラスの退職代行サービスとして有名です。
歴史はさておき、退職代行の利用者は年々増加傾向にあり、2020年に株式会社マイナビが行った「転職動向調査」によれば、退職代行サービスの利用経験者は5%ほど。
近年注目を集める、退職代行サービスの利用経験者は5.0%。利用経験あり・利用意向ありの合計は25.7%。男性20代~30代では利用率、今後の利用意向ともに平均より高い結果に。
マイナビキャリアリサーチ
2022年にUtillyが行った「退職代行サービスに関する意識調査」では、7.1%が利用した経験があると回答しました。
「退職代行サービスを知っているか」を質問したところ、57.1%が「知っている」と回答。そのうち、実際に利用した経験がある人は7.1%となった。
AMP
2つの結果では調査対象が異なるため、増加した2%の変化値にどれくらいの差があるのかを言及しにくい点はありますが、少なくとも2022年には57.1%もの人が退職代行を「知っている」と回答していますので、認知度の高さが読み取れます。
退職代行の認識が広まり、利用者が今後も増加するのであれば「退職代行で退職するのが当たり前」と言われる時代が来ても不思議ではありません。
実際に退職代行を利用する場合、どのようなメリットデメリットがあるのか下記にまとめたので参考にしてみてください。
退職代行を利用するデメリット
退職代行を利用する最大のデメリットは「円満退社」が難しくなるという点でしょう。
退職希望者からすれば労力を掛けることなく退社が可能になりますが、会社側からすれば「何で辞めちゃうの?」「会社の仕事はどうするの?」「なんて人なんだ!」このように大きな問題とストレスを抱えることになります。
人としての資質を疑われるかもしれませんが、アナタの人生を決めるのはアナタ自身ですし、退職代行を使わなければ辞められない程の会社なのであればどちらにせよ今直ぐに辞めるべきでしょう。
□退職代行を利用するデメリット
- 退職するために費用を要する
- 円満退社は難しくなる
- 会社側が腹を立てて抵抗してくることも
退職するために費用を要する
退職代行を利用する最大のデメリットは費用が必要になる事です。
仕事を辞めたいと感じる時は精神的にきつかったり、体力的に限界を向かえている状態が多いので、言わば被害者のような感覚になりやすくなるでしょう。
そのような感情にも関わらず、辞めたいと言い出せない、会社が辞めさせてくれないと言う理不尽な理由から退職代行に頼りお金を払う訳です。
費用相場に関しては2万円~3万円となっており決して安くはありません。
会社の人達ともう二度と関わりたくない、自分から辞めたいと伝えるストレスからの解放に2万円以上の価値があるなら退職代行には頼るべきと言えます。
円満退社は難しくなる
退職の意思を自分で伝えないということは、相手に対して「今後どうしていく予定」なのかや「不平不満」を言ったり、「言い訳」も出来なくなります。
アナタがどういう意向で辞めたのか会社の人からすれば答えが分からずに、ただ逃げた・飛んだと思われるだけでしょう。
そうなれば「卑怯な人間だ!」と言われることや、「人として有り得ない」と判断されても仕方ありません。
互いに話し合いをすることも無く退職しますので、円満退社とは程遠い辞め方になるはずです。
会社側が腹を立てて抵抗してくることも
円満退社が難しくなるということは、会社側を怒らせるリスクもあると言えます。
基本的には問題なく退職できますが、会社側が意地になって退職させないようにしてきたり、場合によっては損害賠償請求をしてくる可能性もあるでしょう。
とは言っても上記はかなり稀なケースになりますので、アナタの所属している会社がおかしすぎない限りは大丈夫ではないかと思います。
退職代行を利用するメリット
退職代行の利用は退職希望者にとってメリットがたくさんあります。
精神的に疲れてしまい働ける状態ではないのに「辞めたいと」と言いにくい環境だったり、パワハラやセクハラが横行している会社では何をされるか怖くて話を切り出せないかもしれません。
退職代行を利用すれば時間をかけることなく、会社の人と顔を合わせることなく退社出来てしまいます。
悩みに悩んで精神的に限界を向かえている人ほど利用すべきサービスと言えるでしょう。
□退職代行を利用するメリット
- 自分自身で退職の意思を伝える必要がない
- ほぼ100%で退職できる
- 会社の人達と顔を合わせる必要もない
自分自身で退職の意思を伝える必要がない
退職代行を利用する最大のメリットは自分自身で「退職します!」「退職させてください!」と言う必要がないことでしょう。
辞めたいと言う勇気の出ない人や、簡単に辞めさせてくれる会社ではないと認識している場合にとても便利なサービスとなります。
さらに辞めたいと決意したその日(即日)に退職できるような代行サービスもありますので、1日でも早く退職したいなら是非とも検討すべきかもしれませんね。
ほぼ100%で退職できる
退職代行に頼めば絶対と言うわけではないものの、ほぼ100%に近い確率で会社を辞めることができます。
自分で退職届けを出しても、引き止められてしまい辞められない場合や、そもそも退職届けを受け取ってもらえないなんて事も有り得ますので大きなメリットになることでしょう。
引き止めが苦手、気が弱いという人ほど退職代行はオススメのサービスとなります。
会社の人達と顔を合わせる必要もない
会社を辞める時なにが気まずいかと言えば、同僚や上司と顔を合わせる事でしょう。
辞めます!と伝えてから、実際に辞めるまでの期間は、冷たい態度を取られたり、そもそも相手にされないなんて事も珍しくはありません。
退職代行を利用すれば会社に行くことなく辞めれますし、早ければ即日に退社できますので、精神的なストレスを抱えることなくスパッと辞めたいならオススメでしょう。
退職代行を使った時の一般的な流れ
退職代行サービスを利用する場合、一般的にどのような流れになるのかをご紹介します。
流れが理解できれば安心して退職代行にお願い出来るようになるかと思いますので、依頼するか悩んでいるなら参考になることでしょう。
難しい内容は基本的にありませんので、誰でも気軽に利用できるのではないかと思います。
□退職代行を使った時の一般的な流れ
- 申し込む退職代行サービスを決める
- 申し込みを行い詳細を相談する
- 書類へと記載し料金を支払う
- 退職代行が退職の連絡を行う
- 退職完了の報告を受けて終了
申し込む退職代行サービスを決める
退職代行サービスはもちろん1社だけでなく、様々な企業の中から申し込み先を選べます。
退職代行を行っている事業者は100社以上に登るとされており、事業者ごとにサービス内容や、強みとなるポイントが異なります。
基本的に、「料金の安さ」もしくは「トラブルリスク」どちらを優先させるかが選ぶポイントになると覚えておくといいでしょう。
申し込みを行い詳細を相談する
申し込み前に無料相談できる退職代行サービスも多いので、順番が入れ替わることもありますが、「いつまでに退職したいのか」「有給消化の対応可否」など退職する際の詳細を相談していきます。
退職以外の相談も受けている事業者もありますので、「ハラスメントの悩み」や「労働環境の改善」など気になる点はこの段階で全て伝えておくようにしましょう。
書類へと記載し料金を支払う
退職代行サービス側が準備している書類(ヒアリングシートや契約書)に合わせてアナタの情報を記載しましょう。
ヒアリングシートには、個人情報や会社に関する情報を記載しますが手続きをスムーズに進めたいのであれば、内容を正確に記載するようにしてください。
料金の支払いは基本的に前払いになる事が多く、支払い方法は事業者によって異なります。
早急に退職したい番号は、銀行振込ではなくクレジットカード決済を選ぶのがオススメでしょう。
退職代行が退職の連絡を行う
退職代行業者が決済を確認したら、相談内容に合わせて会社へと退職の連絡を行います。
1回の交渉で即日辞めれる場合と、交渉が複数回になる場合とはアナタが所属している会社によって結果は異なることでしょう。
何はともあれ、アナタ自身が会社とやり取りする必要はまったくありませんし状況報告は退職代行サービスから逐一ありますので安心して手続きを進めれます。
退職完了の報告を受けて終了
退職代行による退職の手続きが完了しましたら、会社から退職に関する書類が自宅に届きます。
万が一にでも退職の書類が送られてこない場合でも、再度退職代行サービスに連絡をして会社に送ってもらうよう伝えれるのが一般的なので安心して大丈夫でしょう。
大まかではありますが、退職代行サービスを使う時の流れはこのようになります。
退職代行を実際に利用した人の体験談
どうしても退職代行サービスを利用するか悩むなら実際に活用した経験者の声を見てみましょう。
口コミを見てやめとこうと感じれば自分の意思で伝えればOKですし、退職代行に頼りたいと改めて感じたのであれば依頼してみてください。
退職代行で無事に辞めれたものの、会社らしき人からの電話は来たようです。
やはり退職代行への依頼は勇気が必要だったようです。
それでも退職代行を使わないといけない程に追い込まれていた精神状態が読み取れます。
退職代行の話題で盛り上がるほど知名度は上がってきているようです。
今となってはサブスクの退職代行もあるようです。
まとめ
退職代行を利用する人間はクズだ!と言われることもあるようですが、結論として決してそんなことはありません。
退職代行に依頼するか考えている人や、実際に退職代行サービスを使った経験のある人は悩みに悩み。藁にも縋る思いだったことでしょう。
確かに「筋が通っていない」「逃げてるだけ」「恩を仇で返す」このように言いたくなる気持ちや、実際に言ってしまう気持ちも分かります。
しかし、退職希望者が退職代行を使いたくなるほど精神的に追い詰めているのは会社や職場の人達なんです。あーだこーだ言う前に、退職代行を使わせるほど精神的に追い詰めていたんだと当事者の方々は反省した方が今後のためになるかもしれません。
また、退職代行の知名度は年々上がっていることもあり、これからは会社の退職方法として当たり前の手段となる可能性もあります。
アイツはクソだ!という前に自分たちの振る舞いを見直し、これから退職代行を使おうと考えている方々は今後の人生のため自信を持って退職代行を頼るようにしてみてください。以上
コメント