今の会社をどうにかして辞めなければならない。引き止められないためには「退職理由」をどうすればいいのか分からない。
また、転職活動においての面接時に「退職理由」はどう伝えるべきか。
今までお世話になった会社の人達や、これからお世話になるかもしれない会社の人達に「嘘の退職理由」を言っていいものなのか悩んでしまいますよね。
結論として
今の会社を辞める時は「嘘の退職理由」を伝えるのは問題ありませんし、どちらかと言えばその方がオススメでしょう。
しかし、転職先に対して「嘘の退職理由」を伝えることはオススメ出来ません。
それぞれの観点から詳しくまとめましたので参考にしてください。
転職時の面接で退職理由に嘘を言うのはNG
転職活動において面接官から「前職はなぜ退職されたんですか?」このように質問されたらなんと答えればいいのか悩みますよね。
転職活動中に面接で「嘘の退職理由」を伝えるのはオススメできません。
なぜオススメ出来ないか理由を詳しく解説します。
□転職時の面接で退職理由に嘘を言うのはNG
- 嘘の退職理由は直ぐに見抜かれる
- 見抜かれなくても転職後に後悔する
嘘の退職理由は直ぐに見抜かれる
転職活動において新しい企業での面接は必須項目です。
面接では様々なことを面接官に質問されますが、その中でも「退職理由」は聞かれる可能性が高い傾向にあります。
企業に採用されるため当たり障りのない「嘘の退職理由」を入念に考えて、面接に臨む方は多いようですがこの方法は面接官に嘘をついていると見抜かれるかもしれませんのでNG行為でしょう。
面接官は今まで何人もの人達に面接を行い、人材採用を行ってきたプロになりますので、中途半端な嘘をだと簡単にバレてしまうかもしれません。
バレなかったとしても嘘をついたことによって、採用された後に後悔する事例もありますのでご注意ください。
見抜かれなくても転職後に後悔する
面接で嘘の退職理由を言ったことによって面接官に嘘を見抜かれることなく企業に採用されたとしても、転職後に働き出してから嘘をつかなければ良かったと後悔する可能性があります。
例えば
営業をやりたくないから前職を辞めたにも関わらず、面接にて「給料が安いから辞めた」とだけ伝えたとします。事務職員として転職に成功したものの、入社1ヶ月で営業の部署に移動させられて結局は営業をするハメになった。
このように、入社後「本音」の退職理由を伝えていなかったことにより、同じ悩みを抱えてしまう結果に陥るかもしれませんので、面接時に嘘の退職理由を伝えるのは要注意と言えるでしょう。
円満退社するために嘘をつくのは普通のこと
現職となる今の職場を辞める時にも退職理由は必ず聞かれます。
様々な退職理由が想定されますが、誰しもが望む会社の辞め方は「円満退社」になるのではないでしょうか。
円満退社を望むなら「嘘の退職理由」が必須になる状況も有り得ますし、辞めたい理由を素直に伝えると引き止められてしまったり、いざこざに発展する可能性も考えられます。
現職を辞める際は嘘をついてでも退職するのが当たり前とされていますので、スムーズに転職を進めるためにも嘘の退職理由は活用して問題ないでしょう。
□円満退社するために嘘をつくのは普通のこと
- 本当の退職理由だと引き止められる
- 上司の納得を得ることが大切
本当の退職理由だと引き止められる
仕事を辞めたい本当の理由が、労働環境に対する不満や、仕事内容が面白くない、上司の態度が気に食わないなど、会社として改善の余地がある場合は確実に退職を引き止められることでしょう。
素直に本音の理由を伝えても、その問題は改善するから会社に残って欲しいと言われてしまい、辞めようにも情が出てしまって辞めにくくなる可能性があります。
人間関係が問題だった場合、上司から中途半端に介入されることで会社に残ったとしても気まずさが増すだけですし、今の仕事が面白くないと言えば部署異動を提案されたり、異なる業務を指示されるのがオチでしょう。
引き止めを受けずにスムーズな退職を希望するなら、本当の理由ではなく嘘の退職理由を伝える方が円満退職への近道となります。
上司の納得を得ることが大切
引き止められることなく会社を辞めるには、上司や人事の納得を得ることでしょう。
人間関係の悩みを退職理由として話しを切り出せば、「誰と上手くいっていないのか」「改善するためにはどうすればいいか」を上司は必ずヒアリングしてくるはずです。
上司のパワハラに悩んでいるのであれば、その上司へと警告や指導が行われ、同僚や部下との問題なら当事者同士で話し合いの場を設けられることも有り得ます。
退職したいと伝えても「改善できる問題」と上司に受け取られれば、間違いなく引き止めに合い、いざこざへと発展する可能性があります。
退職理由を伝える際は悩みをぶちまけるのではなく、相談する上司を納得させることに全力を尽くすようにしましょう。
嘘の退職理由おすすめ5選
円満退社に向けて「嘘の退職理由」を活用するなら、下記にてオススメする理由を上司もしくは人事に伝えてみると良いでしょう。
注意点としては
退職理由は上司や人事だけでなく「同僚・部下・その他の関係者」にも一貫性を持たせて伝えること。
上司には家庭の事情と伝えていたのに、部下や関係者には転職先が好条件だったからなんてバラバラの理由を伝えてしまうと職場でアナタの話題が出た時に「あれ?言われてた退職理由と違う…」このように情報の錯誤が発生してしまいます。
嘘つき呼ばわりされたり、いざこざが発生し退職出来なくなる可能性もありますので気をつけるようにしてください。
□嘘の退職理由おすすめ5選
- やりたかった異なる職種への転職
- 家庭(実家)の事情
- 自分の体調不良
- 転職先から好条件で内定を貰った
- 一身上の都合
やりたかった異なる職種への転職
今の職種と大きく異なる職種への転職は退職理由に効果的です。
「自分が本当にやりたかった!」という昔からの夢や目標だったことをアピールしながら、「今の仕事では叶えられないため退職します。」と伝えるようにしましょう。
やりたかった仕事を中途半端に伝えてしまうと、部署異動を提案されたり、新しい事業へとチャレンジするよう上司から引き止められる可能性が有り得ます。
本当にやりたかった夢や目標を理由にする場合は、今の仕事と大きく異なる業界を選び、具体的な転職後の設定を考えておくようにしてください。
家庭(実家)の事情
実家の両親の介護が必要になった。
家業を引き継ぐことになった。
家庭の事情を退職理由に持ち出されると非常に引き止めにくいですよね。
実家の所在にもよりますが、実家に帰らなければならないと言うだけでも県外に移動することを前提に話を進められます。
親を勝手に体調不良にするのは気が引ける場合は、家業の引き継ぎを退職理由に選ぶ方法も一つの手。しかし、いったい何の仕事なのか会社の人達から質問されやすくなりますので設定作りは重要でしょう。
自分の体調不良
仕事を続けれる状態ではないと体調不良を退職理由にするのも辞める口実としてオススメです。
体調が悪いと言っているにも関わらず無理に引き止めたせいで、症状を悪化させてしまうリスクを企業は恐れますので、アナタのことを引き留めようにも対処に悩むことでしょう。
企業側が休暇を取得するように促してきたり、休職を提案する可能性もありますが、「会社に迷惑を掛けたくない」「もう限界なので完全に離職したい」このような発言を参考に確固たる意志を貫くようにしてください。
注意点としては企業から「医師の診断書」を求められる場合があり得ますので、精神的ではなく身体的な体調不良を理由にする際は気をつけるようにしましょう。
転職先から好条件で内定を貰った
身勝手な都合だと企業に思われるかもしれませんが、すでに転職先から内定を貰ったことを退職理由にして辞めるのも一つの方法です。
なぜ転職する必要があるのかを質問される可能性が高いため、前項の「やりたかった異なる職種への転職」と上手く組み合わせながら伝えるようにしてみましょう。
また、今の仕事よりも好条件で働けるというスタンスを意識して伝えるのが引き止められないコツ。
何の前触れもなく「転職先に内定を貰ったので辞めます!」と伝えるのは、企業としてもビックリしますし、社会人の振る舞いとしても良くはありません。
事前準備として、転職を検討している・他にやりたい仕事があると言ったように周囲へと種を巻いておくのが効果的でしょう。
一身上の都合
本来であれば会社に退職理由を伝える場合「一身上の都合」と伝えれば問題ありません。
円満退社に繋げるのは難しいかもしれませんが、上司や同僚から何と言われようが一身上の都合を貫くのも一つの方法。
嘘をつくのが面倒くさい。嘘をつくのは直ぐにバレそう。このように考えるなら余計なことはせずに、一身上の都合を貫きストレートに辞めてしまいましょう。
まとめ
退職理由は現職と転職先それぞれに伝える必要がある必須事項。
いざこざに発展するのを防ぐため、嘘の退職理由を言っていいものか悩んでいるかもしれませんが、結論として「現職側」には嘘の退職理由はオススメで、「転職先」には嘘の退職理由を伝えるのはオススメできません。
現職はスムーズに辞めることを目的に、退職理由を伝えるのが理想となりますので嘘ついてでも円満退社を目指すことが最善の策。
転職先に嘘の退職理由を伝えてしまうと、面接官に嘘を見抜かれてしまったり、転職後に嘘をついたことで後悔してしまうリスクも潜んでいます。
現職に伝える退職理由は当記事でオススメした「嘘の退職理由おすすめ5選」を参考にして頂き、転職先に伝える退職理由は「本音と建前を組み合わせながら素直に伝える」ようにしてみましょう。
転職先に伝える退職理由の詳細やおすすめの例文は下記の記事にて解説していますので合わせて目を通すようにしてください。以上
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