povoは基本料金が非常に安いことから、2022年5月には120万回線を突破した人気の料金プランとなります。
しかし、これだけ利用者が増えているにも関わらずpovoは店頭での手続きを受付しておるず、オンラインでしか手続きが出来ません。
povoのサービス提供がスタートしてから2年が経過したこともあり、新しいスマホに買い替えを考えているユーザーも増えてきているはず。
今回の記事では、「povo機種変更のやり方」「オススメの機種変更方法」を元携帯販売員が詳しくまとめましたので参考にしてください。
povo機種変更のやり方
povoで機種変更をする基本的なやり方をまとめした。
au・ドコモ・ソフトバンクのように携帯ショップ店頭での手続きは出来ませんので、事前にやり方を把握しておく必要があるでしょう。
分かりやすい考え方としては、povoに対応しているスマートフォンを好きな場所で購入して、povoのSIMカードを挿入すればこれだけでpovoの機種変更は完了となります。
端末はどこで購入するのか、SIMの差し替えについて下記にて詳しく解説していますので参考にしてください。
□povo機種変更のやり方
- auオンラインショップで購入する
- 自分自身で端末を用意する
- SIMカードの差し替えを行う
auオンラインショップで購入する
povoユーザーが機種変更する王道のやり方は、auオンラインショップで端末を購入する方法です。
そもそもpovoでは「機種変更」という手続きが無く、auオンラインショップでpovoの動作確認が取れた端末を購入して、SIMカードを差し替える。
この一連の流れがpovoで言う「機種変更」と言えるでしょう。
auオンラインショップの公式ページでも、「povo利用中でpovoを継続利用の場合」として下図のように説明がされています。
auオンラインショップ
自分自身で端末を用意する
povoで機種変更する事は、「新しいスマホ」に「povoのSIMを差し替える」だけの手順となりますので、購入場所はauオンラインショップにこだわる必要はありません。
povoに対応しているスマホであれば、携帯ショップや家電量販店、中古ショップ、人から貰ったお下がりなど端末さえ準備出来れば簡単に機種変更はできます。
ただし、動作確認が取れている端末でも携帯会社の「SIMロック状態」になっていればpovoで使えないので、必ずSIMフリー化されたスマホを準備するようにしてください。
SIMカードの差し替えを行う
これから新しく使用していくスマホの準備が整ったなら、古いスマホから「SIMカード」抜き取り、新しいスマホへと差し替えをおこないましょう。
SIMカードの抜き差しには「SIMピン」というアイテムが必要になる可能性があります。
SIMピンが必要になるモデルは外箱に同梱されているのが一般的なので、古いスマホもしくは新しいスマホの外箱をチェックするようにしてください。
もしもSIMピンがない場合は、家電量販店やネットショップでも購入できます。
APN設定を行う
povoのSIMカードを新しいスマホに差し替えても自動で電波が繋がることは無く「APN設定」と言う手順が必要になります。
iOS15以上のiPhoneでは不要な手順となりますので、iPhoneの設定からバージョンを確認してiOS15以上、もしくはアップデートが出来る状態なら目を通す必要はありません。
iPhoneのバージョンをiOS14から上げられない場合は下記の手順を踏むように公式ページでは記載されています。
iOS15以上にアップデートができない場合は、Wi-Fiに接続後、こちらをpovoご利用端末でタップしてAPN設定プロファイルをダウンロードし、APN設定のインストールを完了させてください。
povo公式ページ
Androidスマホを利用するなら、ほとんどの場合でAPN設定が必要と記載がされていますので、事前に手順は理解しておくようにしてください。
<APN設定手順>
povo公式ページ
[設定]>[ネットワークとインターネット]>[モバイルネットワーク]>[詳細設定]>[アクセスポイント名]>[新しいAPN]または[+]をタップし、以下のAPN設定項目を入力後、[保存]を必ず行い、「povo2.0」のAPNを選択してください。
APN設定は決められた場所に、決められた文字を入力するだけの簡単な設定です。
・入力いただくAPN設定項目
povo公式ページ
[名前]povo2.0
[APN]povo.jp
[APNプロトコル]IPv4/IPv6
※その他の項目は入力不要です。
※一部機種において、「入力データに誤りまたは不足しています」と表示される場合があります。その場合は、追加でユーザーID:user@povo.jp、パスワード:povo、認証タイプ:CHAPと入力してください。
povo機種変更の注意点
povoで新しいスマホに機種変更するなら気をつけるべき注意点がいくつかあります。
知らないだけで大きな損失に繋がったり、スマートフォンを使えなくなるタイミングが発生する可能性も考えられるでしょう。
必ず全ての項目に目を通しておくようにしてください。
□povo機種変更の注意点
- 店舗での機種変更は不可能
- eSIMを契約中なら再発行手続きが必要
- SIMフリーの端末を用意する
店舗での機種変更は不可能
povoの契約はインターネットから申し込みをしたと思いますが、povoユーザーは機種変更する際も手続きはインターネットからのみとなります。
前項で解説したようにpovoの機種変更は、「端末を自分で準備」して「SIMカードを差し替え」るだけの手順となりますが、これだけの作業でも分からない事は少なからずとも出てきます。
機種変更を店頭で手続きが出来ないということは、分からない項目をスタッフへと質問できない状況にも繋がりますので、万が一を考えるとリスクある会社とも言えるでしょう。
携帯にうとく、自分で機種変更する自信がなければ店頭で手続きが可能な「au・UQモバイルに一旦乗り換える」を検討してみるのをオススメします。
eSIMを契約中なら再発行手続きが必要
povoで現在、物理SIMではなく「eSIM」を契約しているなら新しいスマホを準備してもSIMカードの差し替えが出来ませんので、「eSIMの再発行手続き」が必要になります。
eSIMを再発行して、新しいスマホに書き込みをすることで機種変更が完了します。
理由もなくeSIMにしていた場合は、このタイミングを機に物理SIMに変更してもいいかもしれませんね。
eSIMの再発行手順は公式ページにて下記のように記載されています。
◆「povo2.0アプリ」でのお手続き方法
povo公式ページ
1.左上の[人型マーク]から、[契約管理]ページへ進む
2.[契約管理]ページ下部の[SIM再発行]をタップ
3.「SIM再発行申請フォーム」上で、「SIMカード・eSIM」いずれかをお選びいただき、再発行理由、契約者生年月日を入力
※再発行理由の内、「盗難紛失」を選択した場合、SIM再発行申請フォーム送信されますと、不正利用防止のため、即時で回線が自動停止し、再発行したSIMの有効化が完了するまで回線をご利用いただくことができません。
4.[契約管理]ページに戻り、[次へ進む]より本人確認手続き(eKYC)を行う
5. 画面に表示されているご契約情報を確認し、登録
※本人確認書類の裏面に新住所が記載されている場合等は本画面にて情報をご修正ください。
手続き可能な時間は、「povoアプリ」から9:30~20:00の間となっていますので気をつけるようにしてください。
SIMフリーの端末を用意する
auオンラインショップからの購入、携帯ショップからの購入なら、現在ではSIMフリー化されたスマートフォンしか販売されていません。
しかし、中古スマホショップで購入した場合や、知り合いから譲り受けたスマホは「SIMロック状態」になっておりpovoで使えない可能性が考えられます。
必ずpovoで機種変更するなら「SIMフリー化」されたスマートフォンを準備するようにしてください。
SIMロック状態のスマホだったとしても、携帯ショップやインターネットから「SIMロック解除」をする事はできますが、手数料を取られたり、手続きが難しかったりしますのでオススメしません。
auオンラインショップの取り扱いスマホ
元携帯販売員が推奨するpovo機種変更の方法
povoで機種変更をするなら、auオンラインショップで機種を購入する方法が一般的です。
しかし、この考え方は「povoはauの料金プラン」という固定概念から連想された手続き方法に過ぎません。
この記事で何度も記載しているようにpovoの機種変更は「自分て準備した新しいスマホ」に「SIMカードを差し替える」だけの手続きです。
auオンラインショップからの購入に拘らなければ、お得に機種変更する方法はたくさんありますので、元携帯販売員の筆者がオススメの方法を解説します。
是非とも参考にしてみてください。
□元携帯販売員が推奨するpovo機種変更の方法
- キャリアから端末のみ購入を行う
- au・UQモバイルに一旦乗り換える
- 中古スマホを検討してみる
キャリアから端末のみ購入を行う
2019年10月の「電気通信事業法」の改正により、キャリア(携帯会社)から、契約する必要なく端末だけを購入する事ができるようになっています。
そのためauオンラインショップでは購入できなかった、ソフトバンク限定のモデルや、ドコモでしか買えないようなスマホでも「端末のみ購入」をおこなえば、誰でもpovoのままキャリアのスマホが使えるようになるでしょう。
さらにキャリアでは近年「端末購入値引き」というキャンペーンが頻繁に実施されており、キャリアと契約する必要なく、キャリアから端末を購入するだけで大幅な値引きが受けられる驚きの施策が実施されています。
2023年では「iPhoneSE3」「iPhone13」「Pixel7a」「GALAXY A53」「Xperia 10Ⅳ」などがキャンペーン対象機種になっている店舗が多いので、興味あるモデルがあれば店頭に足を運んでみるといいでしょう。
端末のみ購入についてもっと詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
au・UQモバイルに一旦乗り換える
自分自身で端末を準備したり、SIMカードの差し替えや初期設定を出来る自信が無い場合は、povoのまま機種変更するのではなく、auもしくはUQモバイルに一旦乗り換える手続きがオススメです。
povoは月額の料金が安いため、auやUQモバイルに乗り換えると「通信費が高くなる」デメリットがありますが、その変わりに「店頭で契約可能」「端末を安く購入できる」というメリットを受けられます。
データ量が毎月20GBで足りているならUQモバイルを、20GBだと足りないユーザーさんはauを検討するようにしてみましょう。
ちなみに、au・UQモバイルは契約期間の縛りがありませんので、いつpovoに契約を戻しても解約金が発生する事はありません。
ただし契約期間が短すぎると「短期解約」扱いとなり、au・UQモバイルを一定期間契約できなくなるリスクがありますので、半年以上は継続利用することを現場の携帯販売員さん達は推奨しています。
中古スマホを検討してみる
スマホ代の費用を抑えたい、高性能なスマホを求めていないなら中古ショップで販売している「型落ちスマホ」を検討してみるのもオススメ。
携帯ショップやauオンラインショップでは最新のスマホしか取り扱いが行われていませんので、そこまで性能は求めてないから安く買いたい!と考えている人はたくさんいらっしゃいます。
中古ショップのスマホってボロボロじゃないの?と疑問を感じるかもしれませんが、販売されているスマホには状態によってS→A→B→C→Dランク付けがされています。
ランク付けがSもしくはAの場合だと「新品未使用品」「新品同様品」の状態になりますので、型落ちモデルを安く購入できる絶好の場所と言えるでしょう。
注意点として中古ショップで購入するなら、必ずSIMフリー化されたスマホを購入するようにしてください。
まとめ
povoで機種変更する方法を詳しく解説してきましたが、結論としては「povoに対応しているスマホを準備」して、「povoのSIMカードを差し替え」すればそれだけでpovoの機種変更は完了します。
auオンラインショップからスマートフォンを購入しなければいけない訳でもなく、端末がpovoに対応さえしていれば、アナタの好きな場所でスマホを購入したり、誰かに譲り受けたスマホを使っても全く問題ありません。
筆者のオススメ方法としては、携帯会社から「端末のみ購入」をすること。
もしくは、auかUQモバイルに乗り換えて新しいスマホに機種変更する方法となります。
中古スマホを検討する場合は「SIMロックが掛かっていないか」を必ず確認してから購入するようにしてください。以上
コメント