バイト時代を含め、多くの職場を経験したけど基本的に仕事が続かない。
社会人となった今、転職を何度も繰り返すことで企業に採用されにくくなる可能性を不安視して、頭を抱えているHSPさんは多いことでしょう。
焦れば焦るほど、仕事選びは失敗しやすくなってしまい、入社しても直ぐ辞めてしまう結果に陥ってしまいます。
HSPの仕事が続かない原因をこの記事では紹介していますので、しっかりと目を通して頂きアナタの「苦手なこと」「向いてないこと」を把握するようにしてください。
自分自身を知ることが出来れば的確な対処により、長く続けれる仕事に巡り会える可能性が高くなります。
HSPの仕事が続かない主な原因
HSP気質の人は刺激に弱かったり、考え込みすぎる特徴を持ち合わせています。
些細なことでもストレスに繋がりやすいため、根本的な原因を理解していなければ現実を受け止めきれずに仕事を投げ出してしまう結果になり得ます。
仕事が続かない原因をまとめていますので自分と照らし合わせながら確認するようにしてください。
□HSPの仕事が続かない主な原因
- 何事も深刻に考えてしまう
- 人間関係で直ぐに気疲れしてしまう
- 悩みがあっても1人で抱え込んでしまう
- 責任ある仕事は大きなストレスを感じる
- 変化に対応できず疲れてしまう
何事も深刻に考えてしまう
何気ない一言でもHSPの方は深く捉えてしまい、嫌われてしまった、取り返しのつかないことをしてしまったと自分を責める傾向があります。
指摘されたことに対して、次に活かそうとポジティブに考えるよりも、もうダメだ終わったと言うようにネガティブに考えてしまい職場に行くのさえストレスになることから、退職を検討するようになってしまいます。
これは考え方を改善しようと思っても難しい問題となりますので、自分はHSPだから仕方ないと受け入れることから始めるようにしてみてください。
人間関係で直ぐに気疲れしてしまう
人と関わる行為は頭を遣いますし、相手の行動にペースを合わせる機会も増えますので気疲れしやすくなります。
更にHSP気質の場合、自分の行動に変なところはなかったか、相手にどう評価されているのかを常に考えてしまうため、一般の人達とは疲れの度合いが大きく異なることでしょう。
また、人の感情を読み取る能力が長けていることもあり相手の顔色を伺いながら「イライラしている」「機嫌がいい」「嘘をついている」など、余計な事を考えてしまうのも疲れてしまう原因となります。
悩みがあっても1人で抱え込んでしまう
人の感情に敏感に反応してしまう特徴がありながら、人には自分の感情を悟られないよう振る舞う傾向があります。
そもそも周囲の人達は、他人の感情なんて興味がなく鈍感とも言えるレベルでしょう。
悩みを相談しても「根性論」や「精神論」だけで跳ね返されて解決せず、自分の悩みだけが周囲で噂されてしまうことを恐れます。
本心を打ち明けるタイミングは、すでに辞めると決意した時や不満が爆発した時になりがちなので、事前に相談することができず仕事を辞めてしまう訳です。
責任ある仕事は大きなストレスを感じる
HSPの人は、ちょっとしたことでも不安に感じたり考え過ぎてしまいストレスを溜め込んでしまいます。
責任ある仕事になるほど「さっきの大丈夫かな？」「忘れてる事ないかな？」「強く言い過ぎたかな？」事ある毎に、振り返り反省し不安になることでしょう。
責任が大きくなるほど、自分自身がしっかりしなければならないと己に過度なプレッシャーを掛けるようになり疲弊してしまう傾向があります。
変化に対応できず疲れてしまう
臨機応変な対応を求められる職種や、頻繁に環境の変化が起きる仕事は、刺激が強すぎて精神的に疲れてしまいます。
部署移動や転勤が多いと、苦手としている人間関係の構築をゼロからスタートする必要があったり、せっかく覚えた業務内容もガラリと変化し覚え直す必要も。
変化についていけない自分に対してネガティブになってしまい、もうダメだと落ち込んでいる悩みを相談することも出来ずに、溜め込んだストレスによって仕事を辞めてしまうのです。
HSPの苦手なこと・向いてないこと
HSPが苦手としている分野は、本人が知っておくべき内容となります。
苦手・向いてないことに気づかぬまま、そのような職種に転職しても仕事が続くわけがありません。
基本的に「同時並行作業」「雑談」「刺激」「大勢の場所」などに関連することを苦手とする場合が多く、1人で完結できるような仕事が向いていると言われています。
上記を踏まえた上でもっと細かくHSPの苦手なこと・向いてないことを確認してみましょう。
□HSPの苦手なこと・向いてないこと
- 人との密なコミュニケーション
- 大きな声での活動が求められる環境
- 体育会系の雰囲気
- ノルマを課される職種
人との密なコミュニケーション
良好な人間関係を築くためにはコミュニケーションが欠かせません。
コミュニケーションをとる時は雑談をしたり、共通の話題を見つけて仲を深めるのが普通の流れでしょう。
HSPの場合、雑談や会話そのものが苦手なので職場の人達と密なコミュニケーションを図るのが難しいと感じます。
コミュニケーション能力は職場内に限らず、お客様を相手にする営業職や販売業でも求められますので、HSP気質と自覚しているなら人と関わる仕事は極力選ばない方がいいでしょう。
大きな声での活動が求められる環境
音や匂いなどの刺激にも敏感なことから、大きな声での活動が求められる職場は要注意です。
大きな声を出す必要がある＝周囲の環境がうるさい
このようになる可能性が高く、例えをあげると「居酒屋」「工事現場」「イベント会場」などがあるでしょう。
そもそもHPSの人は大声を出すのに慣れていない事が多く、騒音や人混みにストレスを感じやすい性質なので仕事選びは気をつける必要があります。
体育会系の雰囲気
「気合いだ！」「根性だ！」「ハキハキ喋ろう！」「明るく元気に！」このような文言を見るだけで、心が苦しくなる人いらっしゃるでしょう。
自分のペースを乱される体育会系の雰囲気はHSPにとってもっとも苦痛な環境。
落ち着いた1人の時間を求める傾向にあるものの、仕事終わりに飲みに誘われたり、面白おかしく一発ギャグやゲームをみんなで盛り上がる雰囲気を地獄と感じてしまうことも。
体育会系のノリは、飲食店や土木作業員に多く見受けられますので転職時は気をつけるようにしてください。
ノルマを課される職種
プレッシャーの掛かる仕事を苦手とするHSPは、ノルマを設定されることが苦手です。
自分自身で立てたノルマや目標なら、ペースを乱さず達成に向けて黙々と励む事ができるのですが、上司や企業からノルマを課されるとストレスが増大します。
件数が取れなかったら詰められてしまう。
達成しないとクビになるかもしれない。
このようにノルマのことを考えすぎてしまい不安だけが増してしまうことでしょう。
ノルマを課される職種ではなくマニュアル通りにこなせる仕事や、ルーティンワーク系の業務がHSPさんには向いてると言えます。
HSPの方で仕事が続かない時の対処法
仕事がなかなか続かない時は「苦手なこと」「向かないこと」に関連する職種を選ばないのが一番の対処法となります。
今の仕事を辞めて職探しに焦っている人は1度冷静になって、次の仕事を長く続けれるよう下記にまとめている「具体的な対処法」を実施するようにしてください。
□HSPの方で仕事が続かない時の対処法
- 人と関わる仕事は極力控える
- 何をするかよりも誰と働くかを考える
- 競争・気合・熱血を連想する職種は避ける
- 自分1人で完結できる仕事を探してみる
人と関わる仕事は極力控える
HSPの方は、何よりも人間関係をキッカケにストレスを感じています。
ちょっとした些細なやり取りでも、深く考えすぎてネガティブになったり、自身に過度なプレッシャーを掛けてしまったりと無意識に悪い方向へと物事を考えてしまうことでしょう。
もっとも効果的な対策は
「出来るだけ人と関わらない仕事に就くこと」
対人関係を少なくすれば、些細なやり取りでストレスを感じる機会も減りますし、仕事を辞めたいと感じるキッカケも無くす事が出来ます。
何をするかよりも誰と働くかを考える
会社員として誰かと関わりながら働くのであれば、「何をするか」よりも「誰と働くか」を重要視しましょう。
筆者もこの考え方は非常に重要だと感じたことがあり、過去に携帯販売員として働いていた頃、一緒に働く人が変わるだけで何度も仕事を辞めたいと感じる機会がありました。
全く同じ業務をしているにも関わらず、デリカシーのない上司が担当になったり、威圧的な社員が入社してくるだけで精神的なストレス具合が大きく変化したのを今でも覚えています。
キツイ業務でも一緒に働く人が「優しい人」「仲がいい人」「気の利く人」なら、辞めたいと感じる可能性は低くなることでしょう。
競争・気合・熱血を連想する職種は避ける
体育会系のノリは苦手なので「競走・気合い・熱血」このようなワードを連続する職種も極力避けるようにしましょう。
営業職や建築作業員、居酒屋、教職員など状況によっては暑苦しい精神論を語られたり、語る必要がある立場になることも。
体育会系の職場は、人と人の関わりが重要視される仕事ばかりなので選ばない方が身のためです。
自分1人で完結できる仕事を探してみる
「人と関わらない仕事」を別の言い方に変えると「自分1人で完結できる仕事」と解釈することも出来ます。
仕事を1人で完結できれば余計なストレスを感じず日常を過ごせますし、仕事が続かない問題も解決できるでしょう。
事項で解説する「HSPの人が長続きしている仕事」からも分かりますが、ほとんどの仕事は1人で自己完結できる職種ばかり。
チームでプロジェクトを遂行する働き方や、役割分担をしてチームワークが求められる仕事は避けた方がいいでしょう。
HSPの人が長続きしている仕事
HSPの人が長続きしている仕事は「人と関わりが少ない」「動物・自然・機械を相手にする」「頭の中で考えた事を表現する」このような職種が上げられます。
□HSPの人が長続きしている仕事
- 人の心や身体のケアをする仕事
- 動物や自然を相手にする仕事
- 人との関わりを持たない仕事
- マニュアル通りに作業する仕事
- クリエイティブな仕事
具体的な職種に関しては「CAREERECO」さんがまとめている下記リンクにて確認できますので参考にしてみるといいでしょう。
まとめ
転職を繰り返しているにも関わらず、仕事が長く続かない悩みは「苦手なこと」「向いてない職種」を選んでしまっているからかもしれません。
HSP気質の場合は、一般の人達よりも精神的なストレスを感じやすいため仕事選びは慎重に行うことが重要です。
今回の記事を通してHSPの苦手なこと・向いてないことを知れたのではないかと思いますので、それらに該当しない職種をこれからは転職先として選択していくようにしてみましょう。以上
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