夜勤の仕事をするなら
「今までアナタが寝ていた時間帯に働き、活動していた時間帯に睡眠を取る」というように
何十年間も体に染み付いた生活スタイル
を逆転させる覚悟が必要になります。
仕事になりますので1日や1週間と言ったように短期的な考えではなく、長期的なスパンで夜勤と向き合うことが求めらます。
夜勤の仕事に就いたことで、生活のすべてがおかしくなってしまう人も珍しくはありません。
今回の記事では夜勤の仕事をすることにより「具体的に何がおかしくなってしまうのか」を解説し、実際に筆者が夜勤を経験しておかしくなった体験談も紹介します。
何が夜勤によっておかしくなるの?
夜勤の仕事は「すべてがおかしくなる」と言われていますが、具体的にいったい何がおかしくなってしまうのでしょうか。
スマホ天職では主に3つの項目がおかしくなると考えており「精神面」「健康面」「人間関係」に影響が現れるとしています。
下記にそれぞれ詳しくまとめていますので目を通してみてください。
精神面がおかしくなる
人間って不思議なもので、暗い時間帯に独りで行動をしていると「不安」を感じたり「孤独」を感じてしまいます。
- 自分は何をやってるんだろう
- こんな生活を続けて将来は大丈夫なんだろうか
- なんだかツライし悲しい
通勤中や休憩中の時間にふけってしまうことも珍しくありません。
夜勤の仕事を繰り返すことで無意識に「マイナス」な考えが何回も頭の中を巡り、悲しくなったり、イライラしたりと情緒不安定に陥りやすくなります。
看護師の仕事は夜勤をするイメージがあると思いますが、夜勤は負担が大きいことから連続勤務は2回までと定められているほど。
夜勤を繰り返すという働き方は、それだけリスクが伴うことを認識する必要があります。
健康面がおかしくなる
夜勤の仕事を繰り返すことによって、精神的な影響から「心の病」に掛かる可能性もあります。
心の病の代表例と言えば「うつ病」ですが、うつ病になると
- 何をしても楽しいと感じなくなる
- 常に心が憂鬱で沈んでいる
- 何もやる気がおきなくなる
長期的に上記のような精神状態になってしまうと言われています。
また夜勤の仕事は癌(ガン)を発症させるリスクも高める可能性があり、様々な研究機関で調査結果が出されています。
これらの結果から健康面にも大きな影響を与えることが考察できるでしょう。
人間関係がおかしくなる
夜勤の仕事を始めると、今まで昼間に会っていた家族や知人とのプライベートな時間を調整しにくくなってしまいます。
遊びにいったり、ランチをして楽しんでいた時間も「睡眠」の時間帯になる訳ですから仕方がありません。
遊ぶ予定を休日に合わせて、昼間を寝ずに過ごしたとしても世間一般的に考えると「オール状態」になり体を酷使させている訳ですから、遊び終わった後はかなりのストレスを感じることでしょう。
このような生活を長期的に続けることは難しいため、知人との人間関係を断ち切ったり、家族と過ごす時間が少なくなり
「人間関係がおかしくなる」可能性は大いに考えられます。
夜勤でおかしくなった筆者の体験談
筆者は夜勤の食品工場に半年ほど勤務した経験があるのですが、とにかく精神状態と健康状態は驚くほどおかしくなった思い出があります。
働き方としては、深夜10時から朝8時までの固定シフト。
仕事内容はラインに流れてくる食品に対して、キュウリを2枚入れる・マヨネーズを適量入れる・パンを重ねる、このようにめちゃくちゃ楽な内容だったので
「給料も高いし、仕事内容も楽だし最高!」
最初はこのように感じていました。
しかし、仕事が終わって家で寝ようとすると
「カーテンを閉めても太陽の光が差しこみ明るくて寝れない」
「人の声や、鳥のさえずり、車の運転音など外の音が気になる」
「寝れたとしても全く寝た気がしない」
早々にこのような問題へと直面し、睡眠不足(睡眠障害)で悩まされるように。
日々の通勤は電車を使っていたのですが、この通勤時間も非常に憂鬱で暗闇の中ガタン、ゴトン…と貸し切りのような車内に「孤独」「不安」な心境で仕事に向かっていた事を今でも覚えています。
勤務して3ヶ月ほどで、このままではおかしくなってしまうと判断し違う仕事への転職活動を決意したのですが、結果的には6ヶ月ほどで夜勤の仕事は退職をしました。
夜勤をしていた期間は、今思い返しても過去最大に憂鬱な気持ちで生活をしていたと自負していますので「給料が高いから」「仕事内容が楽そうだから」と軽い気持ちで転職を考えているなら
夜勤の仕事は再度考え直して慎重に仕事選びをするようオススメをします。
夜勤にメリットはあるのか
多くの人達が今までの生活リズムを大きく変えてでも、「精神面」「健康面」「人間関係」がおかしくなるリスクを抱えてまでも夜勤の仕事をするのは
「夜勤にはメリット」があるから。
いったいどのようなメリットがあるのか下記にまとめました。
□夜勤のメリット
- 高額な給料になりやすい
- 通勤ラッシュの悩みは解消
- 職場の人間関係に悩みにくい
- ダブルワークをしやすい
高額な給料になりやすい
夜勤の仕事に多くの人が感じているメリットは「給料の高さ」でしょう。
深夜帯に働きたいという人は少ないことから、企業としては人材を確保するためにも給料を高く設定する傾向にあります。
また10時以降~朝5時までの勤務は「深夜手当」が支給されることから給料が1.25倍に増える特徴も。
基本的な給料が高い仕事というだけでなく、深夜手当も支給されるとなれば「働きたい!」と考える人が増えるのも頷けます。
通勤ラッシュの悩みは解消
仕事の通勤に公共交通機関(バス・電車)などを利用する人の大きな悩みは「通勤ラッシュによる人混み」。
とくに近年はコロナ禍ということもあり、人でギュウギュウな車内に入るのは抵抗を持つ方もいらっしゃるはず。
夜勤の仕事ならガラガラのバスや電車に乗ってのんびりと出勤できますので、人混みに紛れるストレスからは解放されることでしょう。
職場の人間関係に悩みにくい
夜勤の仕事は工場勤務や警備員、清掃員などコミュニケーション不要で黙々と作業する仕事が多い特徴にあります。
コミュニケーションが不要な職場だと必然的に人間関係で悩む可能性も低くなるでしょう。
また夜勤の仕事には接客業が少なく、接客業だったとしても深夜帯はお客様が少ないメリットがあげられます。
ダブルワークをしやすい
夜勤の仕事は副業をしたい人にメリットがある働き方とも言えます。
本業を日中で行い、本業が終わった後に夜勤をすれば今まで以上に給料を稼ぐ事ができるでしょう。
ダブルワークをする場合、シンプルに働く時間が増えますので体力的に消耗してしまうデメリットをあげられますが
給料が高い夜勤の仕事をすることで、働いた分だけ収入を増やせるメリットもあります。
夜勤に向いてる人の特徴
夜勤に向いてる人は決まって特徴があります。
夜勤の仕事に転職するか悩んでおり、1歩踏み出せない方は「向いてる人の特徴」を確認し、当てはまる物があれば前向きに転職を検討してみていいでしょう。
当てはまる項目がなければ、夜勤の仕事はやめておいた方がいいかもしれません。
□夜勤に向いてる人の特徴
- いつでも直ぐに寝れてしまう人
- 普段から夜更かしをしている人
- 孤独な環境にも慣れている人
いつでも直ぐに寝れてしまう人
夜勤最大のデメリットは「睡眠障害」になりやすいこと。
今までの人生で夜に寝ていた生活を、強制的に「朝もしくは昼に寝る」生活リズムへと変化させる訳ですから当たり前のことだと言えるでしょう。
- 疲れているのに寝れない
- なんとか寝れたけど寝た気がしない
大半の人達はこのような症状・悩みから病気になってしまったり、夜勤の仕事を退職してしまいます。
いつでも直ぐに寝れてしまう人は、夜勤最大のデメリットが無くなる訳ですから転職を前向きに検討してみていいでしょう。
普段から夜更かしをしている人
普段からゲームやテレビを見るなどして夜更かしをしている人も夜勤は向いてると言えます。
夜更かし具合にもよりますが朝4時~6時頃まで起きているレベルなら、昼間に働くよりも夜勤へと転職した方が生活リズムが楽になるかもしれません。
夜更かしと言っても1時~2時くらいに寝ている場合は、夜勤をキツイと感じる可能性が高いので基準としては
「4時以降まで起きているか」
を目安にしてみてください。
孤独な環境にも慣れている人
夜勤の仕事に就くと、人と会話をする機会が極端に減る傾向があります。
活動する時間帯は周りの人達が寝ているので電話をして連絡することもありませんし、職場においても会話を頻繁にする環境は少ない特徴があります。
「人とコミュニケーションを取りたくない。」
このように静かな空間が好き、孤独な環境(独りが)好きという人に夜勤は向いているといえます。
まとめ
夜勤は給料が高く魅力的に感じますが、たったそれだけの理由で「夜勤の仕事をしよう!」と転職をしてしまうと
アナタのすべて「精神面」「健康面」「人間関係」がおかしくなるかもしれません。
確かに夜勤の仕事には
- 給料が高い
- 通勤ラッシュを避けれる
- 人間関係がラク
上記のようなメリットがありますので「転職するな!」とまでは言いませんが、軽い気持ちで夜勤を始めるのはやめておきましょう。
合わせて「夜勤に向いてる人の特徴」も解説しましたが
夜更かしを普段からしており、日中の本業が辛かった。
寝たいと思ったらいつでも直ぐに寝れちゃう。
もしも当てはまる項目があるなら、夜勤への転職は確実にオススメできます。
必ず「高い給料」だけでなく、夜勤の仕事をするとどうなってしまうのか、夜勤が向いてる人・向いてない人の特徴を理解した上で転職活動を行うようにしてください。以上
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