大学職員の仕事は楽なイメージを持つ方が多く、「安定」かつ「高収入」も期待できる仕事として人気があります。
確かに第2の公務員とも言われるほど大学職員の仕事は安定しており、平均年収も600万円~700万円と高額。
しかしインターネット上では「大学職員 やめとけ」と書かれている情報も増えてきていることから
結局どっちなの?
本当に大学職員を目指していいものか悩んでいる人もいることでしょう。
今回の記事では「大学職員は辞めとけと言われる理由」と「大学職員になるメリット」を詳しくまとめましたので、是非とも転職活動の参考にしてください。
大学職員はやめとけと言われる理由
大学職員になるのは「やめとけ」と言われている主な理由をまとめました。
第2の公務員と言われるだけあり「年功序列の職場」という意見が目立ちましたが、それ以外にも日本の少子化事情や、スキルが身につけれないなどの理由を確認ができています。
下記にて詳しく内容を確認していきましょう。
□大学職員はやめとけと言われる理由
- 年功序列による人間関係がつらい
- 少子化により将来性がない
- 大学職員からは転職がしにくい
- 私立大学になると土日に出勤することも
年功序列による人間関係がつらい
大学職員の仕事は、安定性があり高収入を実現できる理想的な職種ですが、その一方で「年功序列による人間関係」で悩んでいる人は多いとされています。
またコミュニケーションが必要になるのは職員同士だけでなく、大学の生徒や保護者など幅広く人間関係を持つ必要がありますので、精神的にストレスを感じる機会も多々あることでしょう。
人間関係が気になる場合は、転職する予定の「大学に関する口コミ」をチェックすることがオススメです。
少子化により将来性がない
大学の運営は生徒の学費によって成り立っていると言っても過言ではありません。
日本は少子高齢化が進む国として深刻な問題を抱えており、現に2022年は過去最高の47.5%もの大学で定員割れが発生しています。
大学職員の仕事は安定性の高い職種として考えられていましたが、このまま通う生徒がどんどん少なくなると将来的には「安定性ある仕事」とは言えなくなるかもしれません。
大学職員からは転職がしにくい
大学職員はノルマに追われる事が少なく、ITスキルを身につけたり、お客様を接客する機会もほとんどありません。
大学内で必要となる作業しか行わないため、「ビジネスに必要なスキルが身に付かず」将来的に大学職員から他の仕事へと転職したい時に不利になりやすい特徴があげられます。
ビジネスに必要なスキルとは
- マーケティング力
- コミュニケーション力
- 財務管理力
- マネジメント力
などがあるでしょう。
一般企業に勤務したり、営業マンとして働いている人達は自然とビジネススキルが身につきますので、大学職員として長年勤務した場合とでは、ビジネスマンとしてのスキルに大きな差が現れる可能性が有り得ます。
私立大学になると土日に出勤することも
大学職員は第2の公務員と言われながらも
私立大学に勤務する場合、土日祝も出勤する機会が多くなる可能性があります。
オープンキャンパスや大学説明会、入社、進学相談会などのイベントは土日祝に行われるため、多くの学生へとアプローチができるこのタイミングで大学職員が休む訳には行きません。
現時点で土日祝を絶対に休みたいと考えているなら大学職員はやめとけと言えるでしょう。
大学職員に転職するメリット
大学職員はやめとけと言われている理由を詳しく解説しましたが、それ以上に大学職員への転職はメリットがあるからこそ人気な訳です。
アナタの性格や特性によっては
大学職員は天職になるかもしれませんので、転職するメリットに1度目を通しておくことをオススメします。
□大学職員に転職するメリット
- 高い給料と安定性が魅力的
- 営業職のようなプレッシャーがない
- 同じ業務を繰り返すルーティンワーク
高い給料と安定性が魅力的
大学職員の給料は非常に高い傾向があり、平均年収は600万円ほどが相場となっています。
サラリーマンの平均年収は450万円ほどになりますので、給料に大きな差があるのを読み取れるでしょう。
また私立大学と国立大学でも更に年収差があり、一般的には私立大学の方が100万円ほど平均年収が高くなる傾向にあります。
その反面、私立大学では土日祝での出勤が増えたり、業務量が増える可能性がありますので私立大学を選ぶのは一概にメリットだけとは言えないかもしれません。
営業職のようなプレッシャーがない
営業職や、現場で販売員をしている人たちは常に「ノルマ」というプレッシャーと戦っています。
どうすればノルマを達成できるのか、達成出来なかった時は改善案を考えて次回はクリアできるように務めなければなりません。
大学職員はノルマに追われることなく、大学で必要なスキル以外は身につけなくても問題はないでしょう。
ノルマのプレッシャーという観点からは、間違いなく精神的に楽な仕事と言えます。
同じ業務を繰り返すルーティンワーク
大学職員の仕事は毎日同じ業務を繰り返すルーティンワークの特徴があります。
メールチェック、電話対応、学生対応、書類管理など行う業務は膨大ですが、単純作業の繰り返しなので、常に改善案を求められるサラリーマンよりも精神的には楽でしょう。
出退勤時間や働く環境は基本的に変わらないため、このようなルーティンワークを求めている方には最適な仕事になります。
大学職員への道のり
大学職員の仕事に転職したいと考えても道のりは決して簡単ではありません。
安定した職場環境ほど退職者は少なく、募集求人も少なくなる傾向があります。
大学職員の求人も似たような状況が当てはまり、さらに人気な職種でもあることから求職者の応募数は非常に多くなりやすいでしょう。
中途半端な軽い気持ちでの転職活動は注意が必要です。
これらを理解した上で大学職員を目指すというのであれば、少しでもアナタの転職が成功するよう、「大学職員への道のり」を下記にまとめましたので是非とも参考にしてください。
□大学職員への道のり
- そもそも大学職員への転職は厳しい
- 正しい職務経歴書・ES・自己PRを作成
- 筆記試験の対策を行う
- 面接対策も行っておく
そもそも大学職員への転職は厳しい
大学職員の仕事は安定性があり年収も高い傾向があるため「やめとけ!」と言われても転職したいと考える方は多いことでしょう。
人気の職種は離職率が低く「人の入れ替わりが少ない」特徴があります。
- 仕事内容が楽そうだから
- 年収が高いから
- 休みが多いから
楽して稼ぎたいという気持ちは分かりますが、このように浅はかな気持ちで転職出来るほど大学職員への道のりは簡単ではありません。
大学職員の求人倍率は50倍~100倍になることもあり
大手企業への入社を目指す気持ちで転職活動には取り組む必要がありますので、前もって認識しておくようにしてください。
正しい職務経歴書・ES・自己PRを作成
大学職員への道で最も重要なのは、正しい「職務経歴書」「エントリーシート(ES)」「自己PR」の作成です。
1次審査とも言える書類選考は転職活動において重要な役割をになっており、多くの人達はこの書類選考で落とされていきます。
大学職員を目指す人のほとんどが「楽そうだから」「年収が高いから」という軽い気持ちで応募していますので、書類選考まで入念に対策できているのは一部の人間に限られることでしょう。
大学職員の倍率は50倍~100倍になることもあると記載しましたが、その背景には大量の求人応募があるだけで、ほとんどの応募書類は内容がまともに書けていないようです。
しっかりと書類選考の対策をして応募すれば、倍率は3倍ほどにまで下がるとも言われています。
筆記試験の対策を行う
大学職員は採用試験に筆記試験を取り入れていることが一般的です。
求人応募の数が非常に多いため、足切の意味も含めて行われていると考えておきましょう。
大学によって対策すべき項目はことなりますので、応募する大学が決まれば
「大学名 職員 筆記試験」
とインターネットで検索をかけてみましょう。
試験内容の口コミや情報が出回っている可能性も高いので事前に対策する事も可能です。
大学職員への道という専用ページでも、様々な大学の試験内容を掲載していますので参考にしてみるといいでしょう。
面接対策も行っておく
書類選考と筆記試験を合格すれば、最後の試験として面接を行うのが一般的。
面接までいけば選考を通る可能性は非常に高いものの、何の対策もしていなければ全ての努力が水の泡になってしまうかもしれません。
大学職員の面接で聞かれる質問は定番化されているようで「大学職員まるわかりガイド」では、聞かれる可能性の高い16の質問を掲載してくれています。
その中でも「必ず出される質問」を引用させていただきます。
大学職員まるわかりガイド
- 自己PRを簡潔にお願いします。
- なぜ本学を志望しましたか?
- なぜ大学業界を志望しましたか?
- 今までで一番苦労した経験はなんですか?また、それをどのように乗り越えましたか?
- 本学でやりたい仕事はありますか?
- 何か質問はありますか?
質問に対する回答例も記載されていますので、詳しく知りたい方は参考にしてみるといいでしょう。
まとめ
大学職員の仕事は、安定性があり給料も高いことから人気の職種として注目がされています。
しかし、一方では「大学職員はやめとけ」と言われる一面もあり本当はどっちなの?と悩んでいた方はこの記事が非常に参考になったのではないかと思います。
やめとけ!と言われる主な理由は
- 年功序列による人間関係がつらい
- 少子化により将来性がない
- 大学職員からは転職がしにくい
確かに大学職員になることで、ネガティブな要素もありますが、それ以上に「安定性」や「高い給料」を選ぶ人の方が多くなる事も頷けます。
大学職員は誰でもなれる仕事と勘違いされがちですが、求人倍率は50倍~100倍になることも珍しくありませんので生半可な気持ちで挑むのはオススメしません。
「大学職員への道のり」でまとめた内容を再度確認していただき、本気で目指す覚悟が出来たなら行動へと移すようにしてください。以上
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