部下のやる気が急に無くなったら心配になりますし、今後どうしたらいいのか困ってしまいますよね。
今まで頑張って働いていたのに、急にやる気が無くなった場合は必ず原因があります。
今回の記事では急にやる気が無くなってしまう主な原因と、効果的な対処法を解説します。
優秀な部下を失ってしまう損失は計り知れませんので、この記事を参考にして頂き早急な対処を行うようにしてください。
部下のやる気が急に無くなる原因
部下のやる気が無くなる原因は様々ですが、その中でも特に多い項目を以下にまとめました。
基本的には何かしらの悩みを抱えることで、やる気を失ってしまい職場でも態度へと現れるようになります。
普通の人なら悩まないようなことでも、部下にとっては深刻な問題であり、その悩みを解決に向かわせる事で、やる気を復活させれるようになるでしょう。
アナタが今まで悩んだ経験が無い内容でも、部下には当てはまるかもしれませんので必ず全ての項目に目を通すようにしてください。
□部下のやる気が急に無くなる原因
- 何のために働いているのか目的を見失った
- プライベートで嫌なことがあった
- 職場の人間関係で問題が起きている
- 会社や上司に対して不満が出来た
何のために働いているのか目的を見失った
会社に入りたての頃や、業務が身についてステップアップしている時期は仕事にやりがいを感じやすい傾向があります。
やりがいを感じている時は、一生懸命働き成長するためにはどうすればいいのかを常に考えていたり、昇格して給料をアップする為にはどうすれば?などポジティブな気持ちで多くの人が働いていることでしょう。
しかし、仕事に慣れてくるとやり甲斐を感じなくなってきたり、会社の組織図や上を目指す難しさを知ることで「自分は何のために働いているんだろう?」このような感情を抱くようになってきます。
環境変化が少ない職場ほど、マンネリ化が起こりやすく何のために働いているのか目的を見失いやすいでしょう。
やりがいだったものが、ある日を境に苦痛な仕事へと変化することで急にやる気がなくってしまうのは良くある事例となります。
プライベートで嫌なことがあった
結婚している相手とケンカをしたり、付き合っている異性と別れるなどプライベートで悲しい事があるとメンタルが強い人でも、仕事に集中出来なくなる時はあるでしょう。
また、友達関係で嫌なことがあったり家庭内でストレスになるような問題が発生した時も同様。
仕事に対する気持ちが変わっていなくても、プライベートで何かしら大きな問題が発生した時は仕事どころではなくなってしまい、やる気が無くなったように見えてしまいます。
実際はやる気が無くなったというよりも、仕事に集中出来ていないだけなので、早急にプライベートの問題を解決させてあげましょう。
職場の人間関係で問題が起きている
従業員が仕事を辞めたいと感じる代表的な悩みとして「人間関係の問題」があげられます。
新しい社員の入社や異動によって職場の雰囲気が変化したり、役職の昇進などで立場が変化するなど、人間関係が良くなったり悪くなるタイミングはビジネス面において定期的に訪れます。
とくに役職の低い部下に関しては、職場の環境変化による人間関係の影響を受けやすく、ストレスが溜まりやすいポジションとも言えるでしょう。
また、職場の環境変化だけでなくイジメを受けていたり、考えの合わない社員と言い合って対立してしまう事例も珍しくありません。
会社や上司に対して不満が出来た
会社の経営方針に不信感を感じるきっかけがあると、このまま働き続けて大丈夫なのかと不安を抱いたり、将来のことを考えるようになります。
一度感じた不信感は払拭するのが難しく、やる気に満ち溢れていた部下でも急にやる気が無くなる可能性は大いに有り得ます。
また、上司の人間性に問題がある場合や、部下を混乱させるような一貫性のない指示出しなど上司に対して不満を感じた際も、急にやる気がなくなることはあるでしょう。
やる気が無くなった部下への対処法
やる気の無くなった部下に対して、やる気を出させるのは至難の業です。
そのような難しいことは考えずに、なぜやる気が無くなってしまったのか原因を聞いてあげることにアナタは専念してください。
原因さえ分かれば、その原因を解決するためにはどうすればいいのかを部下と一緒に考えることが出来るようになります。
下記に詳細をまとめていますが、対処法と言うよりも「部下の本音を引き出す手段」ばかりが記載されていますので、事前に理解した上で読み進めるようにしてください。
□やる気が無くなった部下への対処法
- 職場環境の悩みを共有してみる
- 休暇を取得するように誘導してみる
- 定期的な面談の場を設ける
- 部下に対する期待度を変化させてみる
職場環境の悩みを共有してみる
今の職場環境に対してアナタが純粋に悩んでいる問題があれば、部下に共有して相談してみるのはオススメです。
部下のやる気が無くなった理由を知りたくて「どうしたの?」「何かあったの?」このように質問しても「何も問題ありません」と返されるのがオチでしょう。
自分自身が仕事で悩んでいると伝えることで、部下が仕事に対してどのように考えているのか本心を探ってみるようにしてみてください。
人に悩みを打ち明けるのはハードルが高いですが、不満や愚痴を伝える行為はハードルが低くなります。
アナタが不満を漏らすことで、部下も悩んでいた本心を打ち明けてくれるかもしれませんので活用してみるといいでしょう。
休暇を取得するように誘導してみる
部下のやる気が感じられなくなったら、休暇を取得するように促してみてください。
普通なら、指導されたり説教を受ける状況と本人は感じているかもしれませんが「調子悪いならゆっくり休みなさい」と突然言われたら驚くことでしょう。
集中力の無い部下は重大なミスを引き起こす可能性もありますので、休暇を取らせて自分を見つめ直させる期間は会社にとってもリスク回避に繋がります。
プライベートの問題や、体力・精神的に疲弊していたのであれば休暇を取ることにより、やる気も戻ってくるでしょう。
定期的な面談の場を設ける
1ヶ月に1回、3ヶ月に1回と言うように定期的な期間を設け面談などのマネジメント活動を行うのは、部下のやる気を維持させるために効果的です。
また、部下がこれからのキャリア設計をどのように考えているのかを知れる機会にもなりますし、会社として部下をどのように育成していくべきか判断材料にもなるでしょう。
注意点として、すでに部下のやる気が無くなっている場合は前項で解説した「悩みの共有」「休暇取得」を優先するように意識してください。
定期的な面談は、やる気が無くなる前に行う事が望ましく、やる気が無くなっている部下に対して行うと大きなストレスを与えるだけになりかねません。
すでにやる気が無くなっている部下に面談をする場合は、モチベーションを更に下げる結果だけで終わる可能性を理解した上で行うようにしてください。
部下に対する期待度を変化させてみる
優秀な部下がいれば将来性に期待してしまいますし、無能な部下だった場合はガッカリしてしまいますよね。
人間という生き物はプレッシャーを感じ過ぎたり、見切りを付けられたと感じれば、やる気が無くなってしまいます。
優秀だからと言って、成長させるために仕事を次から次へと仕事を任せていると、これ以上は期待に答えきれないと心が折れてしまうかもしれません。
逆も然りで、部下の無能さに呆れてしまい何も期待しなくなると部下も見切りを付けられた事に勘づいてやる気が無くなってしまいます。
急に部下のやる気が無くなってしまった場合は、今まで部下に向けてきた期待度を、弱くしたり強くして接し方を変えてみましょう。
まとめ
突然に部下のやる気が無くなってしまい困っていたかもしれませんが、この記事を読んだことによって部下のやる気がなくなった理由をある程度は推測出来たのではないでしょうか。
やる気がなくなってしまう状況には必ず原因があり、その原因を解決することによって失ったやる気を取り戻せるようになります。
今回ご紹介した「部下のやる気が急に無くなる原因」は、ほんの一例に過ぎませんのでアナタの職場環境をイメージしながら部下が何で悩んでいるのかを考えるように心がけてください。
考えても答えを導き出すのが難しい場合は、対処法でも解説したように部下の本音を直接本人から聞き出してみましょう。
部下の本音を引き出したいのであれば、シンプルに「最近何かあった?」「元気ないねどうしたの?」と問いかけるのではなく、アナタの悩みを部下に打ち明けることを意識して声掛けするのがポイントです。
部下の本心さえ知ることができれば、その原因を解決するために全力を注ぐだけ。
気合いだ!やる気だせ!みたいな根性論で解決させるのは最もナンセンスな対応となりますので絶対にやってしまわないよう心掛けてくださいね。以上
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