携帯販売として働くために必要な資格があるかと聞かれれば答えは「No」
何も資格を持っていなくても携帯販売員の仕事をする事は出来ますし、知識とトーク力があれば現場で大活躍することも夢ではありません。
求人に募集する際や、携帯販売員として働き続けるにあたり資格取得は不要ですが
「給料を上げたい」
「管理職にステップアップしたい」
このように考えるなら資格取得が必須になることもあります。
今回は携帯販売において取得していると便利な資格の紹介と、携帯会社ごとの昇格するために必要な資格を解説しますので参考にしてください。
合わせて取得するにあたって注意喚起しておきたい資格もありますので必ずチェックするようにしましょう。
携帯販売員は資格がなくても問題なし!
大前提として携帯販売員になるため資格を取得する必要ありません。
何の資格を持っていなくても求人に応募し採用されれば誰でも働く事は可能。
資格を持っていることにより、必要な人材として重宝されたり、役職の昇格に繋がることがありますので
アナタの「存在価値」や「将来性」を考えるなら、何も資格が無いよりも、所持しておくことに越したことはないでしょう。
資格取得により自信を持って案内できる
携帯販売員が資格を取得する事で、いったい何の意味があるのか疑問を抱く方もいらっしゃいますが、所持している事は大いにメリットがあります。
Apple製品に関する資格「AppleMaster」を取得していれば
「自分は誰よりもiPhoneに詳しいんだ!」
と自信を持って提案することが出来ますし、資格証があればお客様に提示することで信用性も一気に増すことでしょう。
「家電アドバイザー」「モバイル実務検定」など取得することで、携帯販売員の強い味方になる資格はいくつかあります。
携帯会社や派遣会社によっては給料アップも
携帯会社(ドコモ・au・ソフトバンク)は段階的にレベル分けされた資格(試験)を準備しており、合格することで「昇格・賞与」を得ることができる制度が採用されています。
携帯会社から直接雇用されている販売員のみ受験できる試験が基本となっていることから、派遣会社から派遣されている販売員は対象外になる場合も。
派遣社員に関しては、所属している派遣会社の福利厚生によって指定の資格に合格すれば手当が出ることも珍しくありませんので一度確認してみることをオススメします。
携帯会社ごとの資格試験については、もう少し詳しく解説していきます。
携帯会社ごとの資格試験を紹介
大手3社の携帯会社(キャリア)では身につけた知識やスキルを確認する意味も含め昇給・賞与に繋がる「資格試験」が準備されています。
3つの携帯会社(ドコモ・au・ソフトバンク)毎に試験内容や難易度は大きく異なり、何のために試験を受けるのか目的も変わります。
試験によっては代理店スタッフとして勤務している派遣会社の社員は受験する事ができず、携帯会社の契約社員もしくは正社員のみが受験可能な試験もありますので、誰しもが全ての試験を受けれる訳ではない事を覚えておきましょう。
※編集中
ドコモの資格(試験)
ドコモは入社後3ヶ月目から試験を受験できるようになり、資格は4つのランクに分けられているようです。
プレマイスター:〜入社後3か月
マイスター:入社後6か月〜
グランマイスター:入社後1年〜
フロントスペシャリスト:チーフクラス以上
auの資格(試験)
auは入社後6ヶ月目から試験を受験できるようになり、資格は3つのランクに分けられているようです。
アドバイザー:〜入社後6か月
マスター:入社後1年〜
エキスパート:入社後3年〜
ソフトバンクの資格(試験)
アドバイザー
チーフアドバイザー
ショップエキスパート
ショップディレクター
エグゼクティブショップディレクター
携帯販売員にオススメの資格
携帯販売員として働くにあたり取得している事で有利になる資格をご紹介します。
また、合格することが難しく所持することができない場合でも、受験するために勉強して知識を身につける行為が大いに意味のある資格にもなります。
せっかくなら試験に合格して資格証を所持したい所ですが、簡単に合格できないの物もありますので
「その資格を勉強する事に意味がある」
を前提に項目をチェックするようにしてみて下さい。
※編集中
モバイル実務検定
正式名称「MCPCスマートフォン・モバイル実務検定」とされており、総務省が後援している、携帯電話業界唯一の知識認定試験。
スマートフォンの利便性を高めるため様々なサービスや端末が多様化・複雑化していることから、基礎知識に加えてサービスや緊急時の対応など様々な事柄を学べる資格となります。
目的
携帯電話サービス等の販売に消費者(ユーザー)保護の観点から通信にかかわる基礎知識・法知識を習得。
認定
携帯電話サービス等の販売員または携わることを予定する者が、業務上の基礎知識を有していることを認定。
MCPC
Apple Champion(旧Apple Master)
AppleChampion
TOEIC
言わずと知れた英語に関する資格。
TOEICは英検と異なり、英語コミュニケーション能力を評価する世界共通の基準となります。
テスト結果は合格・不合格ではなくスコアで表示されるので、「現在地の正確な把握」が可能。
スコアの基準としては
600点以上が「英検2級程度」で企業にアピールできるレベル。
700点以上が「英検2級~英検準1級程度」で仕事においてもリスニング、リーディングがスムーズにできるレベルと言えます。
800点以上が「英検準1級程度」で海外クライアントと英語で仕事のやり取りを出来るレベルとされています。
携帯販売においても英語で会話を行う海外のお客様が来店する事は珍しくありませんので、TOEICで700点以上のスコアを持っていれば重宝されることでしょう。
家電アドバイザー
近年は携帯販売員が家電量販店の「家電コーナー」で働くことが当たり前になり、家電製品の知識が身についていると現場ではかなり重宝されます。
家電製品に関する資格と言えば「家電アドバイザー」となり、量販店に務める社員でも所持する事を目指している、大いに価値ある資格。
家電アドバイザーは2つの項目
「AV情報家電」※黒物家電
「生活家電」※白物家電
に合わせて
「CSと関連法規」
の合計3科目に合格することで【総合家電アドバイザー】の資格を取得することができます。
「AV情報家電」+「CSと関連法規」の2つに合格した場合は【AV家電アドバイザー】
「生活家電」+「CSと関連法規」の2つに合格した場合は【生活家電アドバイザー】
このように合格した組み合わせによって取得できる資格名が異なりますので覚えておきましょう。
携帯販売員が家電アドバイザー資格を目指す場合は【総合家電アドバイザー】の取得によって評価されることが多いので3つの試験全てを合格出来るよう勉強に励むようにしてください。
家電アドバイザーは量販店の接客時に大活躍する資格となりますが、実際に物販をする場合コツも必要となります。
家電製品の物販が出来るようになりたい方は、下記の記事を合わせて確認しておくといいでしょう。
怪しい資格には要注意!
携帯の料金プランは非常に種類が多いため、契約の際に難しいと感じた経験は誰しもがあるかと思います。
お客様の立場からすると、携帯販売員は「適切な料金プラン」を案内してくれるものだと信用しており、その時に提案されたプランを信じて契約することが普通。
このような、お客様・スマホユーザーの心理を理解したうえで
これから紹介する「スマホマイスター」と「モバイルプランナー」の資格をチェックして頂きたいのですが
「スマホマイスター」は携帯会社に勤務していなくても、携帯の料金プランを説明して契約まで提案できる資格となり、その背景には「勧誘ビジネス」が関わっているようなので注意が必要。
もう1つの「モバイルプランナー」に関しては、資格と言う訳ではありませんが携帯会社の代理店が大学生などを中心にアルバイトで雇い歩合制で働いてもらう求人のようなもの。
歩合制ということから、友達を誘い契約をお願いする事例が多く「友情商法」だと問題視されています。
それぞれについてもう少し詳しく確認してみましょう。
スマホマイスター
一般社団法人日本電気通信媒介業協会(JTIA)が提供する、2時間~3時間程度のスマホマイスター講座を受講することで「スマホマイスター」修了証を取得できます。
合わせて講座を受講する際に、取次店になるための申請を無料サポートしてくれることから【大手携帯3社回線取次権利】も同時に得ることが可能。
ここまで読んで、あれ?資格じゃないの?
意味不明な記載に頭が混乱している方も多いかと思いますが、結論「スターモバイル」という格安SIMの正規代理店になれる講座です。
当ブログでスターモバイルの詳細に触れる事は控えますが、下記のリンクにて詳しく記載がされていますので参考にしてみるといいでしょう。
モバイルプランナー
モバイルプランナーは求人募集でも一般的に使用されている用語で、モバイル商品の説明・販売・プランニング、料金プランのご案内をする仕事内容が主となります。
つまり普通の携帯販売員となんら変わりません。
ここから解説する「モバイルプランナー」は、SNSや知人の紹介を通じて知り合った相手にプランナー自らが出向き
カフェやファミレスなどでスマホの見直しを提案する人物を指します。
社会人経験をした事の無い「大学生」がターゲットになる事が多く、近年ニュースにも取り上げられるほど大きな問題となっています。
スマホ天職としても実態に関しては詳しい所まで調査が行き届いていませんので、関連した記事を下記に掲載しておきます。万が一にでも勧誘されたり、興味を持っていたのであれば、必ず目を通すようにしておいてください。
資格を取得したら派遣会社に給料交渉!
派遣会社に勤務している方で、今回ご紹介した資格を取得することが出来れば
「存在価値ある人材」
として評価してもらえる可能性が高くなります。
そもそも派遣会社の福利厚生として〇〇資格を取得すれば、給料が〇〇円アップすると記載されている事もありますので、今すぐにでも確認することをオススメします。
資格取得は販売員の「実績向上にも繋がる」と考える企業は多いので、会社の意向に沿った活動をしてくれる社員と認識してもらえるだけでも大きな意味があるでしょう。
また携帯販売員は求人の種類がいくつかあるため、資格取得の件で給料交渉をするにあたって
「今の案件で給料アップは難しいが、特別販売員もしくは光アドバイザーを目指すのはどうですか?」
このように異なる携帯販売員の案件を提案される事も考えられます。
提示される給料によって【スマホ天職】ではチャレンジする事をオススメしていますので、「特別販売員」と「光アドバイザー」とはそれぞれどんな案件なのか解説をしておきます。
特別販売員の求人にチャレンジ
特別販売員は携帯販売のスペシャリストとして様々な案件にカットインを行い、クローザーとして活躍する求人です。
一般の携帯販売員では獲得が難しい案件でも、「特別販売員なら獲得してくれる。」このように考えられている存在となりますので、求められるスキルは非常に高くなるでしょう。
資格取得により「AppleMaster」「家電アドバイザー」の知識が身についていると、特別販売員として提案の幅を広げる事ができ有利に働けるようにもなります。
「特別販売員の仕事内容」については別記事で詳しくまとめていますので参考にしてください。
光アドバイザーの求人にチャレンジ
資格取得の勉強により、電波の通信方式や光回線、WiFiルーターなどの知識が身につくと「光アドバイザー」の求人も給料が高くオススメ。
携帯ショップにて、光回線に関する問い合わせを対応したり、一般の携帯販売員が光回線で分からない事がある際にサポートを行います。
「情報配線施工技能士」「CATV技術者資格」など光ファイバーやブロードバンドに関するる資格の知識が身についていると、光アドバイザーとして活躍の幅を広げる事が出来るでしょう。
「光アドバイザー」については別記事で詳しくまとめていますので参考にしてください。
携帯販売員の資格取得についてのまとめ
携帯販売員として働くために必要な資格はありませんが、雇用形態によって資格を取得する事により給料アップへと繋がったり
資格試験に合格しなければ管理職へと昇格する事が難しい事がお分かり頂けたかと思います。
資格取得の為には勉強することが必要となりますので、実際に合格できなくても勉強に費やした時間、身についた知識はアナタの財産となりますし
知識が豊富になると自信を持って、お客様への提案が出来るようになるでしょう。
携帯販売員として上を目指したい方や、給料をアップさせたいなら是非とも資格を取得するために勉学に励んでみることをオススメします!
また当記事でご紹介した「スマホマイスター」「モバイルプランナー」について関心を抱いている方は、くれぐれも目先の情報だけを鵜呑みにせずに詳しく調べてから対応する事を推奨します。
コメント