誰から見ても会社を辞める訳ないと思っていた人が突然「辞めたいです…」「辞めます!」なんて言い出したら本当に驚いてしまいますよね。
今回は「辞めないと思っていた人が辞めてしまう理由」と「辞めるのを防ぐ方法」をまとめました。
貴重な人材がいなくなってしまうのは企業にとって大きな痛手となりますし、辞めないと思っていた人が退職をしてしまう職場はヤバい状況なのかもしれません。
是非ともこの記事を参考にしていただき、今からでも取り組めることがあるなら実践するようにしてみてください。
辞めないと思ってた人が辞める理由
辞めないと思っていた人が突然「辞めたい」と言い出しら、なんで急に?と理由がめちゃくちゃ気になるはずです。
また、理由さえ分かれば退職するのを引き止めれるかもしれません。
以下に主な理由をまとめたので参考にしてください。
□辞めないと思ってた人が辞める理由
- 今より条件の良い仕事が見つかった
- ストレスとなる存在が職場に現れた
- 仕事に対する熱意が無くなってしまった
- やりたい事を実現できる環境が整った
- 家庭の事情や人生設計のため
今より条件の良い仕事が見つかった
辞める訳ないと周囲から思われている人は、優秀な人材であることが多く、心の内に野心を持っていたり、向上心がものすごく高い傾向にあります。
ヘッドハンティングなどにより、今の会社よりも条件の良い職場が見つかると、今の職場に不満を感じていなくてもより良い環境を求めて退職してしまうことでしょう。
このような場合は、話し合いだけで「辞めて欲しくない!」と言っても全く意味がありません。
転職しようとしている会社よりも高待遇にするしか引き止める事が難しいため「役職を与える・給料アップの提示」コチラの対処を行うようにしてください。
ストレスとなる存在が職場に現れた
今まで何事もなく働いていたのに突然辞めたいと言い出した場合は、職場の人間関係に問題がないかを必ず確認してください。
とくに人事異動により上司が変わった、新入社員が加わった、部署異動して間もない期間、このように職場の環境変化は心境にも大きな影響を与えます。
実際に人間関係で悩んでいたのであれば、以前の人員環境に戻してみたり、話し合いの場を設け当事者間のいざこざを解消するなど対策を講じるようにしましょう。
仕事に対する熱意が無くなってしまった
業務歴が長くなるに連れて、学ぶことは少なくなり、新しい知識の身につきや、新たな発見をする機会も無くなってきます。
今まで「楽しい!」と感じていた仕事でも、刺激のない毎日同じことを繰り返すルーティンワークとなってしまえば面白くない仕事に一変してしまうことでしょう。
また、このような環境では成長を実感出来なくなってしまいます。
辞めないと思われがちな人は、意識が高い傾向にありますので、仕事に対する熱意が無くなると自分自身が成長出来る環境を求めて退職してしまっても仕方ありません。
やりたい事を実現できる環境が整った
会社の愚痴を漏らさない、いつも明るく元気で接しやすい。
このような印象の強い人は会社を辞めないと思われがちですが、実はやりたいことを実現するために今の職場で働いている可能性があります。
夢や目標がある人は、日頃からモチベーションが高く弱音を吐いたり、ネガティブな振る舞いをする機会も少なくなります。
やりたい事を実現するために、今の会社で貯金を貯めていた場合や、準備期間として繋ぎで働いていた状態なら、突然辞めたいと言い出してもおかしくないでしょう。
家庭の事情や人生設計のため
結婚をして今の稼ぎでは家庭を養うのが難しくなった。お子様が産まれたり、両親の介護が必要になることから働く時間を変えなければならない。
このように本人の意思とは別の要因で、家庭のために仕事を辞める事例もあります。
この場合は、本人も今の仕事は出来ることなら続けたいと考えている可能性が高いため、働く時間帯の変更や給料交渉をするなど労働条件を見直せば、退職せず会社に残ってくれるかもしれません。
なぜ辞めない人だと感じてしまうのか
そもそも辞めない人と感じてしまうのは何故なのでしょうか。
辞めないと思っていた人が「辞めたい」言い出したのであれば、その人の他にも会社内で辞めたいと考えている社員が大勢いる可能性があります。
職場で以下の項目に複数当てはまる社員がいるなら、ストレスを抱えていないかヒアリングをするようにしてください。
□なぜ辞めない人だと感じてしまうのか
- いつも笑顔で接しやすい
- どんな時も真面目に働いている
- 管理職やリーダーポジションの人
- 仕事に対しての愚痴を吐かない
いつも笑顔で接しやすい
どんな時も笑顔で明るく接しやすい人は「楽しく仕事をしている」「ストレスを感じてなさそう」このように捉えてしまうため、会社を辞めない人だと感じてしまいます。
目標のためにモチベーション高く働いている可能性が高いですが、その目標が今の会社に関係の無いことであれば、目標を実現するため突然辞めてしまうことも考えられるでしょう。
また、表向きは明るく振舞っている人でも心の底では様々なストレスを抱えていますので、定期的な面談を導入して困っている事がないかなど話しを聞く場を設けるようにしてください。
どんな時も真面目に働いている
真面目な性格の人は、不思議と会社は辞めないものだと勘違いしてしまいます。
真面目=律儀
このようなイメージを連想しやすく、確かに適当に働いている人よりも、真面目な人は会社を辞めにくい傾向にあるのは間違いありません。
しかし、仕事に関する悩みを自分から打ち明けるようなタイプでもありませんので、ストレスを1人で溜め込まないようケアが必要な存在となるでしょう。
管理職やリーダーポジションの人
現場をまとめるリーダーポジションや、スタッフを管理する管理職は会社にとって欠かせない存在ですし、責任感を持って働いている人が多いので退職からは程遠い存在だと思いがちでしょう。
責任ある仕事という事は、ストレスを感じやすい役割にもなりますので本人の中で限界を迎えてしまうと「辞めたい」との感情を抑えきれなくなります。
会社にとって欠かせないポジションの人材ほど、しっかりとしたマネジメントを行い定期的なサポートを心がけるようにしてください。
仕事に対しての愚痴を吐かない
仕事に対して愚痴を漏らしたり、まったく文句を言わない人は、どんな時でも黙々と業務に取り組む印象が強いため、辞めてしまうなんで誰も想像しないことでしょう。
とくに、愚痴を言わず働く人には誰もが仕事を頼みやすくなってしまうため、気付かぬうちに膨大な仕事量を任されていることも珍しくありません。
本当に不満は無いのかもしれませんが、定期的な面談の実施は行い「困っていることがないか」ではなく本心を聞き出すためには「職場を良くしていくための改善点」を聞いてみるようにしてください。
辞めないと思ってた人が辞めるのを止める方法
「辞めたい・辞めます」と言われたのであれば、なぜ辞めたいと感じてしまったのか理由を聞いてみましょう。
教えてくれないようなら仕方ありませんが、聞き出すことに成功したなら、悩みの原因となっている問題を解決出来ないか対策を考えるようにしてください。
また、「悩みを解決できたら会社残ってくれるのか」も合わせて確認しておくようにしましょう。
□辞めないと思ってた人が辞めるのを止める方法
- 退職の理由となっている問題を解決する
- 役職を与える・給料アップの提示
- 定期的な個人面談を実施する
- 今の職場でチャレンジしてみたいことを聞く
退職の理由となっている問題を解決する
退職を引き止めるためには「なぜ辞めたい」と言っているのか理由を明確にする必要があります。
理由によっては問題を解決するだけで退職を防ぐことが出来ますし、逆もしかりでどう頑張っても引き止めが難しい場合もあるでしょう。
ここで意識すべきポイントは、建前や嘘の退職理由ではなく「本音」の辞めたい理由を聞き出すこと。
ほとんどの社員は確実に会社を辞めたいと考えているため、本心とは異なる引き止めされにくい退職理由を言う可能性が高いです。
「辞めて欲しくない」という気持ちで接するのではなく、「ただ本心を知りたい」との一心で向き合う気持ちが重要でしょう。
役職を与える・給料アップの提示
ヘッドハンティングによる引き抜きや、給料の不満により転職を考えているようなら「給料アップ」の提示を行い会社に残るよう交渉をしてください。
ヘッドハンティングの場合は、移動先の給料と同額もしくは高い金額が望ましくなりますが、難しいようであれば「役職」を与えるなど会社に残るメリットを合わせて提示してみましょう。
大前提として「辞められたら困る社員」を引き止める方法なので、そこまでの人材でなければ無理して退職を止める必要はありません。
転職先で長続きしない可能性もありますので、困ったらいつでも戻ってきたら良いと伝えておくと良いでしょう。
定期的な個人面談を実施する
辞めないと思っている人の急な退職を防止する対策として、「定期的な個人面談の実施」は効果的です。
表向きは明るく振舞っていたり、愚痴を漏らすことなく真面目に働いている場合でも心の底では誰しもが「不満や不安」を感じているもの。
月に1回でも面談の場を設け社員一人一人と向き合う時間を作るようにしてみましょう。
注意点としては、威圧的・意識高い系の面談にならないようにすること。雑談形式の気を張らない面談が理想的です。
定期的な面談を導入したことで、社員のストレスになるような面談をしていては、逆に退職者を増やすことになりかねません。
今の職場でチャレンジしてみたいことを聞く
仕事の熱意が無くなってしまている、モチベーションが明らかに低下している。このように感じている場合や、本人の口からネガティブなセリフが漏れているなら「チャレンジしてみたいこと」「やってみたいこと」を聞いてみるようにしてください。
出来ることなら今の職場でチャレンジしてみたいことに限定することが理想的ですが、難しいようであれば今の職場に限らず本人のチャレンジしたい事を引き出しましょう。
会社内で解決できそうなら「希望すること」やらせてみたり、「新しいプロジェクト」として仕事を任せるのも効果的です。
会社内で解決するのが難しいなら、今の仕事を続けながら、やりたいことにチャレンジ出来る方法を一緒に考えてみるようにしてください。
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