日本では生きていくために働かなければなりません。会社に勤めて給料を貰い、生活費で消費する。
これは当たり前のルーティンですが、考え方を変えれば私達のようなビジネスマン・ウーマンは生活するため会社に依存していることになります。
企業側からすれば、社員は生活が掛かっているから簡単に辞めることはない。転職活動は大変だから退職する心配もないだろうと安心して考えていることでしょう。
だからと言って、部下たちが会社を「辞めるわけがない!」このように考えているなら要注意。
辞める人は本当に直ぐ辞めますし、優秀な社員ほど見切りが早くスピード退社する可能性があります。
この記事では本当に辞める人の特徴や、辞めそうな人への対処法を解説していますので是非とも参考にしてください。
本当に辞める人の性格的な特徴
会社を本当に辞めてしまう人には多くの特徴が考えられます。
おとなしい人から、優秀な人まで幅広い特徴を持った人たちが突然辞めてしまう可能性がありますので企業側としては油断禁物でしょう。
下記に代表的な本当に会社を辞める人の特徴をまとめていますので参考にしてください。
□本当に辞める人の性格的な特徴
- 何事も見切りが早い言わゆる優秀な人
- 密なコミュニケーションを避ける人
- おとなしく愚痴や意見を言わない人
- 考えたことを実行する行動力のある人
何事も見切りが早い言わゆる優秀な人
今の会社にいても将来性が無かったり、客観的に見てヤバい会社だと感じたら誰でも辞めたくなりますよね。
優秀な人ほどこのような環境を目の当たりにすると直ぐに見切りをつけて転職する傾向があります。
普通の人なら「辞めたいけど他に仕事見つけるの大変だし…」「将来性がなくて不安だけどラクな仕事だもんなぁ」このような感情から結局ダラダラと続けることでしょう。
優秀な人は「時間」が何よりも貴重なモノだと理解していますので、退職というリスクを犯してでもキャリアアップが見込める会社へと本当に転職してしまいます。
密なコミュニケーションを避ける人
仕事終わりの食事会や飲み会は楽しいイベントですが、人によっては行きたくない迷惑行為だと感じていることもあります。
またプライベートな時間となる休日にまで「会社の人たちで遊びに行こう!」「今みんなと飲んでるから来てね」なんて言われたらたまったものではありません。
社交的で常にいろんな人と交流をしたい性格ならこれ以上はない環境になるかもしれませんが、基本的にはプライベートにまで介入されるコミュニケーションは多くの方がストレスに感じることでしょう。
コミュニケーションを苦手としていたり、会社の人たちと深く関わりたくないと考えている従業員は、ストレス具合によって本当に辞めてしまいます。
おとなしく愚痴や意見を言わない人
人見知りな性格の人や、1人で悩みを抱え込むタイプでも意外なことにも、本当に会社を辞めてしまう可能性があります。
愚痴をこぼしたり、悩みを相談する相手がいる人なら、心の底から辞めたいと決心する前に問題を解決してあげれるので退職することは防げます。
1人で抱え込まれてしまうと、本人が辞めたいと感じている状況にも気づけずに突然「退職します」と決定事項のように報告されてしまうことでしょう。
考えたことを実行する行動力のある人
頭の中で考えたことや、何かをキッカケに感じたことを直ぐにでも実行する行動力ある人は本当に仕事を辞めてしまうかもしれません。
一般的な人なら仕事をツライと感じていたり、辞めたいと考えていても行動することが面倒なので相当なストレスを感じていない限り、実際に退職する行為まで及ばないでしょう。
行動力の高い人ほど「面倒くさい」「転職は不安」というハードルが低くなり、あっという間に会社を辞めていってしまう訳です。
本当に辞める人の特徴的な行動
本当に辞める人の性格的な特徴をあげてきましたが、そのような人達は必ずしも辞めてしまう訳ではありません。
何かしら「不満」や「悩み」「向上心」などを感じるキッカケがあり、そこから退職を考えるようになります。
退職の意思が固まり始めると予兆とも言うべき特徴的な行動を取り始めますので、本当に辞める人のサインとして覚えておくようにしてください。
□本当に辞める人の特徴的な行動
- 定時でキッチリ帰るようになる
- デスク周りや荷物の整理をしている
- 有給消化や体調不良の頻度が増える
- 急に性格が明るくなったり暗くなる
- 発言が少なくなり付き合いも悪くなる
定時でキッチリ帰るようになる
働き方改革により残業は積極的にするものでは無くなりましたが、ヤル気のある社員や会社のために頑張ろう!と考えている従業員は、自然と残業すべき時は会社に残るようになります。
辞めようと心に決めている人は、残業してまで会社に尽くす必要が無くなりますので定時前から帰る準備をし始めたり、定時後に仕事をお願いしようとしてもキッパリと断るようになることでしょう。
今までは率先しながらや、嫌な顔をしながらも残業してくれていた人が定時でキッチリ帰るようになったのなら本当に辞めてしまう特徴的な行動になります。
例外として元々から定時にキッチリ帰る人は、そういう性格の人になりますので気にするところではないでしょう。
デスク周りや荷物の整理をしている
突然に荷物の整理を始めたり、職場に置いてる荷物を減らし出したら本当に辞める予兆かもしれません。
仕事を辞めてから会社に荷物を取りにいくのは気まづくて仕方ありませんよね。
退職する前から事前に必要なモノだけ持って帰っておき、辞めた後の荷物に関しては処分するようにお願いする考えで行動している可能性も。
このような行動を取る従業員は、退職の意思表示をしてから何ヶ月後かに辞めるのではなく「突然飛ぶように辞める」「退職届を出した近日中に辞める」考えを持っています。
早急な対処が求められますので、デスク周りを整理し出した従業員がいれば悩みがないか話を聞いてみるようにしてみましょう。
有給消化や体調不良の頻度が増える
仕事を辞めたいと感じれば誰しもが「休みたい」「サボりたい」と考えるようになるでしょう。
仕事を休む王道の方法は体調不良を理由にすることや、有給消化を上手く活用して出勤日数を減らす手法になります。
以前はこんなに休む人じゃなかったのに、最近やけに休むようになったなと感じれば本当に辞めてしまう特徴的な行動に当てはまりますので気をつける必要があります。
急に性格が明るくなったり暗くなる
性格の急激な変化も会社を辞めてしまう特徴としてあげられます。
仕事が辞めれることによって今までのストレスから解放されたり、上司に対して猫を被る必要がなくなると突然に性格が明るくなるかもしれません。
また、会社の人とコミュニケーションを取る必要がなくなったり、会社を辞める罪悪感から突然に性格が暗くなってしまうことも有り得るでしょう。
この人こんな性格だったっけ?と違和感を感じた時は必ず1人で悩みを抱えていないかヒアリングを行うようにしてください。
発言が少なくなり付き合いも悪くなる
会議での発言や、職場での行動が積極的だったにも関わらず意見を発さなくなったり、昼ごはんやプライベートでの付き合いが悪くなった時は本当に辞めてしまう予兆と考えてください。
会社に貢献するため、業績を残すために活発だった行動力が退職を決意したことにより頑張る必要が無くなった心境変化の現れです。
退職を決意していても積極的に発言する人や、いつも通り付き合いが変わらない人は前もって誰かしらに「退職する予定」と相談する傾向にあるため、引き止めたり対策をすることが出来るでしょう。
態度が急変するタイプの人は1人で抱え込み突然に辞めてしまいますので、異変を感じたら「どうしたの?」と優しく声を掛けるようにしてみてください。
本当に辞めそうな人への対処法
本当に辞めそうな人の特徴的な行動が分かるようになると、本人から辞めたいと言われる前に何かしらの対処法を実施できるようになります。
また、会社のルールや取り組みを少し変えるだけでも従業員が本当に辞めてしまうリスクを低減させることも可能でしょう。
効果的な対処法を下記にまとめていますので参考にしてください。
□本当に辞めそうな人への対処法
- 定期的なマネジメントを徹底する
- 福利厚生はしっかりと活用する
- 適切な人事評価の仕組みを考える
定期的なマネジメントを徹底する
1ヶ月に1回、3ヶ月に1回と言うように明確な期間を定めて定期的な従業員へのマネジメント活動を行うのは効果的です。
どんな人でも職場の環境に慣れが生じると、何のために働いているのか目的を見失ってしまったり、代わり映えのない生活にモチベーションが下がってしまうことがあるでしょう。
従業員とコミュニケーションを取ったり、面談形式で会社に対する意見をヒアリングするなど定期的なマネジメント活動を導入すれば、辞めそうな社員を事前に把握することが可能になります。
また将来どうなっていきたいのかなどの話し合いにより、モチベーション維持にも繋がりますので多くの効果に期待が持てるでしょう。
気をつけるポイントとして、社員が面談やコミュニケーションに対してストレスを感じないよう細心の注意を払ってください。
対処法として導入したはずのマネジメント行為が、社員のストレスとなり辞めたいと感じさせる引き金になりかねません。
福利厚生はしっかりと活用する
会社の福利厚生として休暇、産休、住宅補助、資格手当、保険関連、レクリエーションなど活用できる項目がたくさんあるのに、従業員や管理職が知らずに持て余している勿体ない状況も有り得ます。
福利厚生で解決できたはずの従業員が抱える悩みを、管理職が放置してしまったり、従業員が上司へと相談しなかったため、退職という選択肢を選ぶ事例は珍しくありません。
前項で解説した定期的なマネジメントの導入、福利厚生の大体的な公表をしていくことにより従業員が気づかずに退職してしまう可能性を下げれるでしょう。
適切な人事評価の仕組みを考える
適切な人事評価は優秀な社員を辞めさせないために大切な項目です。
モチベーション高く働き、職場の誰よりも結果を残しているにも関わらず同僚たちと「給料が変わらない」「役職も変わらない」となれば、この会社で頑張っても意味が無いと誰でも見切りをつけてしまうことでしょう。
優秀な人材ほど業績を残しキャリアアップを望んでいるため、適当な人事評価をしている会社に優秀な人が残り続けることはほとんどありません。
頑張っている人が評価される組織作りを意識して頂き、年功序列による昔ながらの仕組みは考え直してみることをオススメします。
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