これからの人生を会社員としてずーっと働くなんて考えたくありませんよね。
こんな時に頭を過ぎることは「会社をやめても一生食べていけるすごい資格」無いかな?という発想でしょう。
会社を辞めても食っていける資格は確かに有りますが「弁護士」「税理士」「公認会計士」など、いったい誰が取れるの?と言いたくなるレベルの物ばかり。
会社を辞めても自分の力で一生食べていきたいなら資格ではなく「スキル」を身につけるべきです。
今回の記事では、なぜ資格ではなくスキルを身につけるべきなのか詳しく解説していますので参考にしてください。
会社をやめても一生食べていけるすごい資格は非効率
会社をやめても一生食べていけるすごい資格って確かにあるんですけど、資格の取得に掛かる時間が何百時間~何千時間と必要になるため、今からそれだけの時間を確保して学ぶ覚悟はあるでしょうか。
また、問題なのは資格は必要とされている時間を学習しても必ず取得できる訳では無い、取得出来たとしても稼げるかは別問題と悩ましい点がたくさんあるんです。
以下に、より詳しく内容をまとめていますので先ずは目を通すようにしてみてください。
□会社をやめても一生食べていけるすごい資格は非効率
- 一生食べていける資格は難題すぎる
- 取得できなかった時のリスクが大きすぎる
- 取得しても活かせるかは別の話
- AI時代の突入により奪われる可能性が高い
一生食べていける資格は難題すぎる
会社を辞めても一生食べていける資格は士業と呼ばれるものがほとんどで、その資格がある事でしか業務を遂行できない「独占業務」となるかがポイントとなります。
有名な物であれば「公認会計士」「司法書士」「税理士」「弁護士」「一級建築士」「社労士」「宅地建物取引士」などがあげられます。
もしもこれらを取得しようとすれば勉強が必要になるわけですが、世間一般的に合格できるまでの目安時間は膨大。
□資格取得までの目安時間
- 公認会計士・・・3500時間
- 司法書士・・・3000時間
- 税理士・・・3000時間
- 弁護士・・・5000時間
- 一級建築士・・・1500時間
- 社労士・・・1000時間
- 宅地建物取引士・・・300時間
基本的には目安時間が1000時間越えと、毎日2時間勉強しても2年近く掛かってしまう計算となります。
最も時間の短い宅地建物取引士では300時間となりますが、果たして会社を辞めても一生食べていけるかと言われれば悩ましい資格にはなるでしょう。
取得できなかった時のリスクが大きすぎる
前項にて解説した士業となる資格たちは、学習時間が膨大なだけではなく「年1回」しか受験することが出来ません。
1000時間学んだからと言って資格を手に入れれる訳もなく、試験に合格してやっと目的が達成されたことになります。
計画的に学習を進めても試験で不合格になれば、そこからまた1年間、不合格になればまた1年間と何年間も時間を無駄にしてしまうことに。
しかも問題なのは試験の合格率で
- 公認会計士・・・約10%
- 司法書士・・・約30%
- 宅地建物取引士・・・約15%
とにかくめちゃくちゃ低い!
士業となる資格は「独占業務」がメリットなので、どれだけ知識が身についてようと資格ありきでしか活躍出来ません。
一生懸命に勉強しても試験に合格出来なければ、アナタの貴重な時間を膨大に失うリスクがある事を念頭に置いておく必要があるでしょう。
取得しても活かせるかは別の話
一生食べていける資格を晴れて取得出来たとしても、その資格で実際に食っていけるかどうかは全く別の話。
弁護士資格を取得しても、依頼を受けなければ報酬を受けることはできませんし、宅地建物取引士になっても不動産の取引現場に居なければ宝の持ち腐れです。
つまり資格を取得した所で「実務経験(スキル)」が必須となり、もちろんながら実務経験も1週間~1ヶ月ほどで身につけれるような簡単なものではありません。
結局は最初の何年かは、会社に所属する流れが一般的で十分な経験を積んだ上で独立するかどうかとの選択肢が選べるようになる訳ですね。
AI時代の突入により奪われる可能性が高い
近年AIの成長は著しいことから、数多くの職種が今後はAIに仕事を奪われるとも言われています。
AIは記憶する能力に長けており、士業のように膨大な情報量を覚える行為を得意としています。
目先ではAIに仕事を奪われる心配は無いのかもしれませんが、何十年先と考えた時は本当に分かりません。
会社をやめても一生食べていけるすごい資格だからと努力したのに、結局AIに仕事を奪われたとなれば悲しすぎますよね。
注目すべきポイントとして、AIは人間の「感情」を読み取る事を苦手にしており「人の感情を動かす」ような業務はまだまだ難しいとされています。
一生食べていけるスキルを身につけるべき理由
一生食べていける資格の取得が難しいと感じたアナタは、これからどうすればいいんだ?と悩んでしまう事でしょう。
会社を辞めて一生食べていきたいのであれば、1人でも生きていける「スキル」を身につけるように考え方を変えてください。
スキルとは身をもって体験した経験や知識・技術などを意味し、身につけたスキルはアナタだけの武器となります。
この記事をインターネット検索で見つけた一連の行動もアナタのスキルであり、このスキルが無かったら今だにアナタは資格取得を目指そうと頑張っていたことでしょう。
スキルを身につけるべき理由を以下に解説していますので目を通すようにしてください。
□一生食べていけるスキルを身につけるべき理由
- 身につけたスキルは全て即戦力になる
- 自身の強みを伸ばすことが出来る
- スキルがあれば会社員でもストレスフリー
身につけたスキルは全て即戦力になる
参考書を見て座学で身につけた知識も大切ですが、その知識って「いつ・どうやって」使えばいいのか実践するのが難しいですよね。
その点スキルは、アナタの経験した事そのものがすでに実践形式となっているため、同じようなシーンがあればいつでも再現できますし、応用を利かせることも可能。
分かりやすく例えるなら
保険の営業マンを目指そうと、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を先ず勉強する人と、よく分からんけど保険会社で働き始める人は、どちらが成功しやすいと思いますか?
多くの人は後者だと感じるはずです。
また、SE(システムエンジニア)も同様で、プログラミングを独学で勉強してから会社に応募してみようと考える人と、分からんけど教えて貰いながらスタートできる会社に応募しよう。
この場合も後者の方が筆者は成功しやすい人ではないかと思います。
この違いは、優先して知識を身につけようとしているのか、スキルを身につけようとしているのか。
知識はいくらあっても、アウトプットするタイミングや実践で活かす方法が分からなければ何の意味もありません。
スキルさえあれば1人でも何とか生きていけるようになりますし、回数をこなせば知識は後から付いてくるもの。
ここまで話せば、スキルの重要さが十分に伝わったのではないかと思います。
自身の強みを伸ばすことが出来る
資格の取得は「学習」がメインとなるため、「暗記が得意」「勉強が好き」な人は強みを活かしながら資格の合格を目指せます。
勉強が苦手・嫌いという人からすれば苦行でしかありませんし、もはや日本人のほとんどって勉強嫌いでしょう。
その点スキルの習得であれば、アナタの強みを活かしながら一生食べていける能力を身につけていけるメリットがあります。
人と会話するのが好き→営業トークスキルを磨く
相手の気持ちを察するのが得意→心理術やマインドコントロールスキルを磨く
本を読んだり日記を書くのが好き→ライティングスキルを磨く
などなど。
日頃から行っている行動や好きはアナタの強みであり、そのまま考え方や意識を変えればスキルに繋げることが出来る訳です。
スキルがあれば会社員でもストレスフリー
会社をやめて一生食べていける資格が欲しいと考えていた人は「会社員として働くことにストレスを感じている」からこそ、そのような考えに至ったはず。
何のために今の会社で働いているのか目的が分からなかったり、雑用のようにこき使われる社畜人生から脱したい気持ちはよく分かります。
このような状況でも、アナタが身につけたい「スキル」を手にしてしまえば、不思議なことに会社員の生活がストレスフリーに激変することでしょう。
それは何故か
営業マンなら、営業トークスキルがないからノルマに届かず上司から激詰めされている。トークスキルが身につけば、営業で困ることが無くなり詰められることがなくなる。
ネイリストで、ネイル技術が低くお客様の前で緊張してしまうあがり症だったが「ネイルスキル」が自然と身につき、お客様の数をこなしたら「自分のマインドコントロールスキル」も身につき仕事が楽になった。
自信に満ち溢れた人は「優れたスキル」を必ず身につけており、「スキル」が身につくことは自然と自信が出てくる結果にも繋がる訳です。
一生食べていけるスキル
スキルの習得が必要なことはご理解頂けたかと思いますので、実際にどのようなスキルを身につければ一生食べていけるのかを具体的にまとめました。
アナタの強みになりそうな項目を極めても良いですし、複数のスキルを身につける考えも効果的です。
是非とも参考にしてください。
□一生食べていけるスキル
- 営業トークスキル
- 相手の心理を読み取るスキル
- 自身のマインドをコントロールするスキル
- プログラミング関連のスキル
- セールスライティングスキル
- 手芸でしか作れない伝統工芸品スキル
- ネイル・美容師など美容業界のスキル
営業トークスキル
営業に限ったことではありませんが、人生を上手く生きていくために「トークスキル」は必要不可欠でしょう。
トークスキルが高ければ高いほど、比例して人生の難易度は下がっていきます。
営業トークという意味合いで考えると、人と人は常に交渉を繰り返しながらコミュニケーションを取る生き物。
〇〇してもいい?
□□やってみない?
△と✕どっちがいいかな。
このような他愛のない会話さえ交渉だと言えるでしょう。
営業トークスキルを極めれば、仕事だけでなく恋愛も友人関係も上手くいきやすくなるため「人生勝ち組になれる」と断言する人は多くいらっしゃいます。
相手の心理を読み取るスキル
トークスキルにも近しい内容となりますが、相手の心理を読み取る能力も一生食べていけるスキルとなります。
相手の考えや、嘘なとが見抜けるようになればそれだけで人生が有利になるのは想像できますよね。
とは言っても、相手を観察するだけでその人の心理を読み取るなんてことは不可能なので、会話をしながら相手の「仕草」「声色」「表情」などを伺い、本心を探る方法が一般的でしょう。
日常のコミュニケーションに「心理学」や「誘導トーク」を意識して取り入れることにより、相手の心理を読み取るスキルがどんどん身につくことでしょう。
自身のマインドをコントロールするスキル
意外かもしれませんが、自分自身のマインドをコントロールできる能力は人生を成功させる為にとても重要です。
どんな仕事でも、嫌な事・ツラい事はありますし、モチベーションが上がる時もあれば下がってしまう時もあるでしょう。
また、夢・目標を目指している人も同様で感情のコントロールが出来ない場合は、直ぐに夢を諦めてしまったり、妥協して目標を下げてしまいます。
こんな時に
気持ちが乗らない時でも、自分で即座に仕事モードへとマインドをスイッチングできる。
目標達成までの一定期間、モチベーションを高く維持できる方法を何度も実践しており、コントロールの仕方を理解している。
マインドコントロールのスキルが身についている人は、自分の理想を実現できる可能性が高くなります。
ビジネス面だけに限ったことでなく
- 恋愛感情を抱いている時
- 絶望のどん底に陥ったとき
- 不正や犯罪をおかしそうな時
- 緊急事態が発生した時
などなど、自分をコントロール出来ない人は人生のチャンスを逃したり、大きな過ちを犯す結果へと繋がることでしょう。
プログラミング関連のスキル
AI時代に突入した現代ではプログラミングのスキルがある人は重宝されます。
プログラミングは実践を通しながら知識を身につけていくため、場数を踏めば踏むほどスキルアップが可能でしょう。
資格取得のように、参考書を購入して独学で学ぶ方法は知識の習得にしかなりませんので必ず、経験者から直接教えてもらう、初心者OKの企業に入社してみる、プログラミング教室に通うなどの手法を選び、実践スキルとして身につけれるようにしてください。
プログラミングのコード作成も今やAIが自動で作成してくれる時代ですが、AIを動かすのは結局エンジニアやプログラマーです。
システムエンジニアの仕事が、AIに奪われるなんて、私たちが生きているうちに有り得るのか?というレベルの話ではないかと思いますので一生食べていけるスキルとして間違いないでしょう。
セールスライティングスキル
文章を書く能力を「ライティングスキル」と言ったりしますが、その中でもセールスライティングは一生食べていけるスキルとしてあげることが出来ます。
セールスライティングは、文章で読者の感情を揺さぶり紹介したい「サービス」や「商品」を訴求する執筆テクニックを指します。
今やChatGPTの登場や、GoogleのBard出現により誰でも簡単に文書作成が可能になりましたが、AIは人の気持ちを読み取ったり、感情を揺さぶるのは難しいため「セールスライティング」のスキルは今後も活躍していくことでしょう。
手芸でしか作れない伝統工芸品スキル
ロボットにより大量生産が出来ない「工芸品」は、人の手で作るため製造技術を身につけておけば、体力的にモノ作りができる間はずっと食べていけることに繋がります。
とくに歴史ある伝統工芸品であれば、作れる人も限られますし、伝統を守るためにロボットに作らせる訳にもいきませんのでスキルとして身につけておいて損はないでしょう。
ネイル・美容師など美容業界のスキル
ネイリスト・美容師・マッサージ師・エステティシャンなどなど美容業界の職種は、高度な技術を求められる職業が多いためスキルとして身につけておけば、一生食べていける可能性が高くなります。
また、美容業界は独立しやすい特徴もあるため会社員を辞めて自分の力で稼ぎたいと感じている人にはオススメできる内容となるでしょう。
しかし、ほとんどの業種で資格が必要になるため、資格を取得するまでは現場の見習いとして雑用係になるのは覚悟する必要があります。
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