問題行動ばかり起こす、いわゆる「モンスター社員」は会社にとってリスクしかない厄介な存在ですが、辞めさせるにしても法律を盾に抵抗してくる可能性の高い危険な存在でもあります。
「触らぬ神に祟りなし」
とい言葉もあることから、モンスター社員を放置してしまう会社は珍しくありません。
しかしモンスター社員に限っては、しっかりと対処をしていかなければ放置してしまうことにより「会社が悲惨な末路を辿る」引き金になることは大いに有り得ます。
モンスター社員を放置した場合、どのような末路を辿る可能性があるのかを具体的にまとめましたので必ず目を通すようにしてください。
モンスター社員を放置した会社の末路
モンスター社員を放置してしまった会社はどのような末路を辿る可能性があるのか、以下に記載しています。
アナタが会社のトップや管理職ではなくとも、職場にモンスター社員がいるのであれば上司への報告・相談はするべきでしょう。
でなければ、結果的に被害を被るのは会社だけでなくアナタ自信にも被害が及ぶことになります。
モンスター社員を放置しないためにも参考にしてください。
□モンスター社員を放置した会社の末路
- コンプライアンス違反による倒産の危機
- 不満を抱えた社員の大量離職
- クライアントからの評価が下がる
- 職場の生産性・モチベーション低下
- 人手不足によりモンスター社員が居座る
コンプライアンス違反による倒産の危機
会社がコンプライアンスを守るのは当たり前。当たり前の事だからこそ、違反してしまった時の損害は計り知れないほどのリスクが潜んでいます。
モンスター社員は平気でコンプライアンス違反をしてしまう存在になりますので、職場に放置しておくのは危険すぎる訳です。
会社としてコンプライアンス遵守を徹底しても、モンスター社員は「自分は特別な存在」「想像力の欠如」「社会を見下している」性格面に様々な問題を抱えているため、ルールを守れない可能性が非常に高いでしょう。
問題の内容によっては会社を倒産させてしまうレベルにも発展しかねませんので、放置することなく適切な対処を実施する必要があります。
コンプライアンス違反が会社にもたらす様々なリスクは以下の記事にて詳しくまとめています。
不満を抱えた社員の大量離職
モンスター社員は問題行動を起こすだけでなく結果として周囲に迷惑を掛け続けます。
不祥事の後始末をするのは本人だけでなく複数人で対応することになったり、問題児の身勝手な行動によって業務の負担が増えるだけでなく、プロジェクトの進行を妨げる存在にも。
会社がモンスター社員を放置することで、社員の不満が溜まるだけでなく疲労・ストレスの蓄積、会社に対する不信感の増加、将来に対する不安が職場に蔓延していきます。
このような環境は、優秀な社員ほど辞めやすく1人退職者が出るだけで、それに続けと言わんばかりに退職者が続出する可能性があります。
問題児を放置したせいで、優秀な社員達が辞めていくなんてアホらしくて仕方ありませんよね。
しっかりと対策を行うようにしていきましょう。
クライアントからの評価が下がる
モンスター社員の迷惑っぷりは社内だけに留まると思ったら大間違いです。
取り引きをしているクライアント、サービスを利用してくれているお客様に対してもモンスター社員は影響を与えます。
クライアントに対して失礼な態度を取ったり、仕事のミスにより迷惑をかけたり、プライベートにおいても情報漏洩をしてしまうなど次から次へと問題を引き起こすことでしょう。
このような社員を雇っている企業と見られるようになるため、クライアントからも世間からも評価が下がってしまうのは仕方がありません。
職場の生産性・モチベーション低下
モンスター社員の存在により、周囲の社員はイライラが募ったり場合によってはフォローをする必要もあるため、職場の生産性・モチベーションは確実に低下します。
また、職場でやる気の無くなった社員が1人でも現れると、そのマインドは他の人に伝染しやすく「今日もダルいねぇ」「キツいね〜早く帰れないかな〜」と愚痴のようなネガティブ発言が蔓延するように。
能力の低い社員がいる場合は、協力して能力を高め合おうとする心理が働きますが、モンスター社員の場合は更生すること自体が難しいため諦めの感情から、たった一人の存在で職場の士気はどんどん低下していきます。
人手不足によりモンスター社員が居座る
モンスター社員を放置した結果、不満を感じた社員達が辞めていくと職場では「人手不足」が発生します。
人手不足は会社にとって深刻な問題となりますので、新しい人材の確保から育成が完了するまでは「どんな社員でも会社を継続して頑張って欲しい」と考えるようになります。
つまり、モンスター社員でも会社に必要な存在になる事を意味し、会社がモンスター社員を頼らざるを得ない状況まで陥る可能性も。
モンスター社員に頼るなんて数合わせもいい所ですが、そこまでしないと会社経営が成り立たなくなることは珍しくありません。
会社に必要とされている。
指導する立場になったんだ。
モンスター社員がこのように勘違いして会社に居座ると考えたら想像するだけで恐ろしいですね。
必ずモンスター社員は放置することなく、正しい対処を行っていく必要があります。以下に完璧な対処法をまとめているので会社を守るためにも必ずチェックするようにしましょう。
モンスター社員の悲惨な末路
モンスター社員が在籍している会社ではなく、モンスター社員本人も当然ながら悲惨な末路を辿ることに間違いはありません。
アナタ自信がモンスター社員となってしまわないよう、アナタの友人がモンスター社員になってしまわないように、どのような末路をたどってしまうのか目に焼き付けておきましょう。
□モンスター社員の悲惨な末路
- 職場の嫌われ者になり辞めてほしいと思われる
- 問題行動の数々により迷惑・損害を引き起こす
- 会社から退職に追い込まれる
- 転職活動も困難になりやすい
職場の嫌われ者になり辞めてほしいと思われる
生意気な態度、問題ばかり起こす学習能力の無さ、やる気が無く周りの足を引っ張ることしかしない。
モンスター社員の特徴的な一面となりますが、このような存在が職場にいると普通なら嫌いになりますし、あまりにも目に付くようなら「辞めてほしい」と多くの人達が感じるようになるでしょう。
当の本人は空気を読む能力にも乏しい可能性が高いので、辞めて欲しいと思われている状況にも気づけず、モンスターっぷりを発揮し続ける日々を過ごします。
最終的には次項で解説する「会社から退職に追い込まれる」へと発展することが考えられます。
問題行動の数々により迷惑・損害を引き起こす
〇〇をしてしまったら□□なってしまう。
未来を予測する「危機管理能力」。
ちょっと△△するくらい大丈夫だろう。
目先を優先する「自制心の低さ」。
モンスター社員の思考は上記のように緩くなっているため、次から次へと問題を引き起こしてしまいます。
企業に迷惑を掛けたり損害を被る可能性があることは解説しましたが、これは会社に限ったことではなく「モンスター社員にも当てはまる内容」となります。
会社が損害を被った場合は、問題の内容によっては原因となった社員に対して「損害賠償請求」をすることが出来るため、モンスター社員も金銭的な被害を受けることは大いに有り得るでしょう。
また周囲に迷惑を掛け続けることにより、迷惑を被った社員から恨まれたり激怒されたりと攻撃対象になってしまうのも仕方ありません。
会社から退職に追い込まれる
会社の上層部から問題児として見られても、相当なことがない限り「教育や指導が必要な社員」として扱われるようになるだけですが、職場で共に働く社員達から「辞めてほしい!」との声が多数上がれば話は変わってきます。
たった1人の社員によって、多くの社員が不満を募らせたり退職してしまう可能性を考えれば、会社は問題となる1人の社員を解雇する道を選ぶでしょう。
日本の雇用契約は「解雇」に対して厳しいルールが設けられているため、企業は簡単に解雇を言い渡すことはありません。
しかし、教育・指導を何回しても改善の余地がない。大勢の社員達がストレスを抱えて悩んでいるとなれば十分に解雇する事由と言えるでしょう。
転職活動も困難になりやすい
モンスター社員として会社を解雇されてしまった場合は、新しい仕事探しで苦戦を強いられることになります。
何故かと言うと
履歴書に前職は「懲戒解雇」されたと正直に記載をしなければならないからです。
虚偽の履歴書を提出した場合は、経歴詐称に該当しますので入社出来たとしてもバレた時は十分な「解雇事由」になることから、前職「解雇」前前職「解雇」と恐ろしい経歴になる可能性も。
また近年ではリファレンスチェックと呼ばれる採用方法を取り入れている企業も増えており、前職の企業に連絡を取り「どのような社員」だったのか調査を実施する事例も増えてきています。
リファレンスチェックに関しては、別記事にて詳しくまとめていますので参考にするといいでしょう。
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